シカゴ｜合言葉は”チーズバーガー×3″ ！有名人も愛する「ビーリー・ゴート」【カブスにかけた呪い】

各地に伝わる伝承とか伝説っていいよね。グルメピエロ（オス）です。

シカゴのアイコン的なハンバーガー屋さんが「Billy Goat Tavern（ビリー・ゴート・タバーン）」です。チーズバーガーを目当てにハリウッドからも有名人が訪れる人気店です。メジャーリーグのファンであれば知っているかもしれないシカゴ・カブスが勝てなくなったと言われるあの呪い「ビリー・ゴートの呪い」をかけた人物がオーナーを務めていたことでも知られています。シカゴの歴史を知る上でも、ぜひ訪問を。

1 Billy Goat Tavern（ビリー・ゴート・タバーン）
2 まとめ

Billy Goat Tavern（ビリー・ゴート・タバーン）

ビリー・ゴートの呪い

「Billy Goat Tavern（ビリー・ゴート・タバーン）」は、もともとMLBシカゴ・カブスの球場の前にあったバーが原型です。そのお店の目を通り過ぎたトラックからヤギ（ゴート）が落ちて来て、店に迷い込んできました。オーナーのビリー・サイニアス氏は、そのヤギを気に入り育てることに。いつしか、サイニアスさんは「ビリー・ゴート」と呼ばれるようになったんだとか。

シカゴ・カブス

加盟：1876年（NL=ナショナルリーグ創設クラブ）
Wシリーズ優勝：３回
リーグ優勝 : 17回

リーグ優勝の17回のうち、16回が1945年まで。2016年まで71年間優勝から遠ざかっていた。メジャーリーグの優勝決定戦ワールド・シリーズについては、2016年まで108年間遠ざかっていた。

カブスがWシリーズ優勝から108年も遠ざかってきた理由とされて来たのが「ビリー・ゴートの呪い」です。1945年、破竹の勢いで勝ち進んだカブスは、Wシリーズに出場します。事件が発生したのは、カブスが２勝１敗と勝ち越して迎えた第4戦目。この日からホームで試合が行われる圧倒的に有利な状況でした。

ビリー・サイニアスさんはこの日、愛ヤギ（愛犬的な笑）を連れてスタジアムへ向かいます。しかし、係員に止められスタジアムへの入場が拒否されたのです。その理由は・・・「ヤギが臭いから」。愛ヤギの入場を断られたサイニアスさんは、激怒しカブスのオーナーへ抗議。しかし、入場は認められません。そしてサイニアスさんが呪いの言葉を吐き捨てるのです。

The Cubs ain’t gonna win no more. The Cubs will never win a World Series so long as the goat is not allowed in Wrigley Field.
カブスはもう勝てない。リグレー・フィールドにヤギの入場が認められない限り、カブスがWシリーズで勝てないだろう。

そして、カブスは108年も「ビリー・ゴートの呪い」にかかってしまうのです。真っ当な理由で入場断ったのにかわいそうなカブス・・・（笑）

アクセス

ビリー・ゴート・タバーンは現在７店舗を経営しています。本店はアメリカの中西部最大の日刊紙シカゴ・トリビューンから１ブロックのところにあるのですが、とっても見つけにくい。

なぜかというと、隠れているから。映画「ブルース・ブラザーズ」の最後のカーチェイスで通ってそうな、橋の下の道路沿いにあります。

レトロなダイナー

お店は、半地下。映画で見た良きアメリカというか、レトロな雰囲気が感じられます。

看板には大きく「チーズボーガー・チーズボーガー・チーズボーガー」と書かれています。1960年台、シェフの多くはギリシャからの移民だったそうです。彼らが最初に覚えた言葉はメニューにあった言葉で、客が言う言葉を繰り返す際、発音がなまったことで「チーズボーガー」に。この言葉が流行り、この店がより受け入れられるようになったんだとか。