メリーランド州ボルチモア

蟹・カニ・かに!シーフードの街「メリーランド州ボルチモア」のグルメ・ホテル・観光ガイド【3Cの街】

あれ、この街こんなにいいの?グルメピエロです。

アメリカの歴史を語る上で外すことができない街、それがメリーランド州の最大都市ボルチモア。「Oh, say can you see〜♪」でという世界一有名な国歌「The Star-Spangled Banner(星条旗)」 もこの場所で誕生しました。他にも古くから港として栄え、ブルークラブなどのシーフードが有名です。

この街は、3つのCで表される街と言われています。一体どんな意味なのか?治安が不安視される街として知られていますが、観光客にとってどれほど注意すれば良いことなのか、その辺りもしっかりと解説していきます。グルメピエロは言いたい。「ボルチモアは犯罪のイメージが強すぎて、過小評価されている!」

Baltimore(ボルチモア)

ボルチモアってどんなところ?

ボルチモアはメリーランド州最大の都市。ニューヨーク市内からは車で3時間強、ワシントンDCからは車で1時間程度の距離にある街です。犯罪のイメージが付き纏い、中々足を運ぼうとは思わない場所ということで非常に損をしている街です。街の中心部であるインナーハーバーエリアは非常に綺麗に整備されていて、高級ホテルや高級住宅街などもあり犯罪のイメージとかけ離れた場所も存在しています。

NFLのボルチモア・レイブンズやMLBのオリオールズなど有名なスポーツクラブがあることでも知られています。さらに、世界的なスポーツブランドになったアンダーアーマーの本社があります。その関係で至る所にアンダーアーマーのマークがあります。

3つのC

ボルチモアは3つのCの街と言われています。それが「Charm,Crime Crab(チャーム、犯罪、蟹)」です。

最初のC=チャームは、ボルチモアのもう1つのC=クライムのイメージを払拭するために、街がかけたプロモーションとして付けられた言葉です。ニューヨークがビッグアップル、シカゴがウィンディシティーと呼ばれるように、ボルチモアはチャームシティと呼ばれています。ボルチモアは犯罪率が国の平均よりも著しく高く、経済誌のフォーブスによるとアメリカで4番目に危ない都市だということです。

そして、最後のC=クラブはブルークラブから来ています。この地域の有名な蟹で、ボルチモアを訪れてこの蟹を食べないという選択肢はありません。

ブルークラブとは?

ブルークラブは、メキシコ湾から北はニューヨークの近くまで幅広く住んでいるカニ。一部は中南米にも生息地があるほど、幅広く住んでいるそうなのですが、このカニの最も有名な生息地がメリーランド州に面するチェサピーク湾です。この湾には2億匹を超えるブルークラブが生息するとされています。

食べる我々としては茹でられた赤い状態しか知らないので、想像が難しいかもしれませんが、その色の見た目からブルークラブと呼ばれているそう。

大きいものは20センチを超えるサイズになります。足にはフィンが付いていて、カニの中では泳ぐのが上手な部類に入るそうです。 漁が解禁されるのは4月から12月15日までということもあり、その期間が我々がレストランで食べることのできるシーズンとなります。

ボルチモアの治安

基本的に今回紹介するボルチモアのインナーハーバーを中心としたエリアについては、日中グルメピエロが治安を心配することはありませんでした。ニューヨークとは比べものにならないくらい街は綺麗に掃除されていて、落書きもなく、しっかりと整備されています。むしろフィラデルフィアとかの方が、あれ?と思うシーンがたくさんありました。

もちろんしっかりと警戒を怠らないことがベストで、夜は1人で出歩かない、町の中心部から離れすぎないなどの対策は取ってください。ちなみに、犯罪率を表す地図を一応貼っておきます。この地図からもわかるように、やはりインナーハーバーエリアにいるのであれば犯罪には巻き込まれにくいと思われます。

ベストシーズン

ニューヨークやボストンなど東海岸でも、もう少し北にある地域は冬の寒さ。サバンナチャールストンなどもう少し南の地域は夏の蒸し暑さなど、温度の問題から避けたいシーズンはあるものの、ボルチモアは、冬は寒くても0℃程度で夏は暑くても30℃超と、幅広いシーズンで楽しむことができます。ただ、ベストは蟹のシーズンとなる4月から11月の終わり頃まででしょう。

ボルチモア旅マップ

今回紹介する主なスポットの位置関係はこちら!

観光スポット

インナーハーバー

ボルチモアの観光の中心がチェサピーク湾に面するインナーハーバーと呼ばれるエリアです。ショッピングにレストラン、ホテルなどが集まるエリア。NFLのボルチモア・レイブンズの本拠地「M&Tバンク・スタジアム」やMLBのボルチモア・オリオールズの本拠地「オリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズ」などもあり、ここにいけばボルチモアで体験できるほぼ全てのエンタメがあると言っても過言ではないと思います。

後述する、要塞のFort McHenry(フォート・マクヘンリー)や、700種・2万匹を超える動物を扱うNational Aquarium(ナショナル水族館)などもこのエリアにあり、歴史観光からエンタメまでを楽しむことができます。

水辺の街ということで、湾にはちょっとした橋がかかっていてショートカットできたり、水上タクシーも走っていたりします。湾は穏やかなので、ボートで遊ぶこともできます。日本の公園でよくみる白鳥のボートではなく、ドラゴンの足漕ぎボートなどがあります。この選択は謎。

フォート・マクヘンリー

アメリカがイギリスと戦争をした米英戦争の時に使用された要塞です。この場所がアメリカ人にとってなぜ大切な場所かというと、アメリカ国家が誕生した場所だからです。

フォート・マクヘンリーでの戦いは、アメリカ軍が劣勢で、要塞には砲弾が降り注いでいました。しかし、そんな攻撃にもかかわらず、夜が明けても要塞にはアメリカ国旗が棚引いていたのです。その情景をみたフランシス・スコット・キーという方が、星条旗の姿に感銘を受けてあの有名な詞が書かれました。それが冒頭の一節です。

Oh, say can you see,
by the dawn's early light
What so proudly we hailed
at the twilight's last gleaming?

Whose broad stripes and bright stars,
through the perilous fight.
O'er the ramparts we watched
were so gallantly streaming?

そんな激戦となったフォート・マクヘンリーですが、いまでは街の人の憩いの場となっています。散歩をしたり、ランニングをしたり、サイクリングをする人の姿もありました。とても落ち着いた水辺の公園で、ゆったりとした時間がながれています。メインの要塞に入るには入場料が必要ですが、資料館や公園内はお金を払わずに入ることができます。

グルメ

市内で蟹ならここ!「LPスチーマーズ」

ボルチモアでブルークラブを食べるにあたって絶対に外せない名店が「LP Steamers(LPスチーマーズ)」です。インナーハーバーの南側にあり、フォート・マクヘンリーなどとセットで訪れるのが良いかもしれません。

お店は予約を取っていないので、実際に店を訪れて並ぶ必要があります!

ハンマーを使って蟹を砕いて食べていきます。独特なシーズニングが絶妙で蟹うまい!特にこの店は蟹の身への火の通り具合が絶妙。

↓待ち時間はどのくらいだった?など詳細情報はこちらから↓

■LP Steamers(LPスチーマーズ)
公式サイト:https://www.locustpointsteamers.com/
オススメ度:★★★★☆

絶品クラブケーキ「テムズ・ストリート・オイスター・ハウス」

ボルチモアは、ブルークラブだけの街ではありません。他にもたくさんの美味しいシーフードを食べることができます。そんなときに訪れたいのが「Thames Street Oyster House(セイムス・ストリート・オイスター・ハウス)」。ボルチモアの中心部のインナーハーバーエリアからすぐ近くのFells Point(フェルズ・ポイント)というとても雰囲気の良いエリアにあります。

すごく大量にあるオイスターやクラムの種類の中から、食べたい味に合わせて種類を選ぶことができます。

そしてここで絶対に注文してほしいのが、「Cast Iron Crab Cake(キャスト・アイロン・クラブ・ケーキ)」。見た目はかなりずっしりとしているのですが、食べてみるとビックリ。とてもふわふわなのです!歴代一のふわふわなクラブケーキ。これは絶対に食べるべし!

■Thames Street Oyster House(テムズ・ストリート・オイスター・ハウス)
公式サイト:http://www.thamesstreetoysterhouse.com/
オススメ度:★★★☆☆

蟹ブランチ「ブルー・ムーン・カフェ」

朝からボルチモア名物の蟹を使ったメニューが楽しめるのが「Blue Moon Cafe(ブルー・ムーン・カフェ)」。宇宙感のある外観が目印です。朝7時からオープンなので、旅の朝ごはんにはうってつけ!

周りを見渡すと、かなりの特盛のようだったので、2人で1品をシェアさせてもらいました。「Sweet Baby Jesus(スイート・ベイビー・ジーザス)」($30)。サクサクハッシュポテトの上にゴロゴロ入ってる蟹!!!!さすが蟹の街!!その上に目玉焼きとオランデースソース、名物スパイス「オールド・ベイ・シーズニング」がかかっています。

朝から蟹の食べ応えがあり、美味い!!!そしてスパイスも効いていて朝からガッツリ。2人でシェアしても多いくらいの量でした。

■Blue Moon Cafe(ブルー・ムーン・カフェ)
公式サイト:http://bluemoonbaltimore.square.site/
オススメ度:★★★☆☆

足を伸ばして蟹!「カンターズ・イン」

ブルークラブが人気なのはボルチモアの街中だけではありません。ボルチモアの中心部から車で40分ほど南に走ったアナポリスという場所にもブルークラブを美味しく、楽しく食べられる場所があります。それが「Cantler’s Riverside Inn(カンターズ・リバーサイド・イン)」

水辺沿いにあるお店で、船で乗りつけることもできます。何組かそういう人もいましたが、めっちゃかっこいい。

こちらでも食べるのは蟹!ハンマーを駆使してここでも甲羅を割っていきます。この蟹クセになる!

↓蟹以外は何が美味しいの?詳しくはこちらから↓

■Cantler’s Riverside Inn(カンターズ・リバーサイド・イン)
公式サイト:https://cantlers.com/
オススメ度:★★★☆☆

お土産グルメ

ボルチモアの名物といえば、蒸し蟹のスパイスに使われている「Old Bay Seasoning(オールド・ベイ・シーズニング)」がとっても有名です。お土産屋さんに行くと、オールド・ベイ・シーズニングそのものだけでなく、スナックやソース、Tシャツにエプロンまで様々なグッズが売られています。

ボルチモアで有名なスイーツは、1835年から歴史が続く老舗菓子メーカー「Bergers (バーガーズ)」のクッキーです。お土産屋さんで発見したので、買ってみました。

柔らかめのクッキーの上に、チョコレートアイシングがかかっていて、駄菓子屋さんを思い起こすような昔のお菓子の味わい。でも、現代のアメリカのお菓子のようにバカみたいな甘さはなく、美味しく食べられました!

ホテル

立地抜群「ボルチモア・マリオット・ウォーターフロント」

今回宿泊したホテルは「Baltimore Marriott Waterfront(ボルチモア・マリオット・ウォーターフロント)」。インナーハーバーの中心に位置していて、観光する上でアクセスが抜群です。駐車場がわかりづらいのですが、ホテルの裏にあるこちらです。

この一帯は綺麗なリバーウォークが整備されていて、ホテルの向かいはフォー・シーズンズですので、文句なしの立地です。おしゃれなレストランが集まるフェルズ・ポイントや、ナショナル水族館までも徒歩圏。すぐ近くにホールフーズ&酒屋もあり非常に便利です。歩いてどこでも行けたので、ウーバーも使わずに済みました。

マリオットのゴールドステータスで初めてアップグレードを受けられました。眺めがシティービューからハーバービューに格上げ。マリオット・ボンヴォイ・カードの更新特典でもらえる1泊無料券を使用したので宿泊費はかかりませんでしたが、大体フィー込みで$300くらいだったかと思います。

Baltimore Marriott Waterfront(ボルチモア・マリオット・ウォーターフロント)
公式サイト:https://www.marriott.com/en-us/hotels/bwiwf-baltimore-marriott-waterfront/overview/
オススメ度:★★★★☆

総括

オススメ度

★★★★☆

★☆☆☆☆ 時間の無駄
★★☆☆☆ 微妙
★★★☆☆ 普通
★★★★☆ 行く価値アリ
★★★★★ 行かなきゃ損!

犯罪のイメージがつきまとう分、どんな街かと心配していきましたが、しっかり綺麗に整備されていることで好印象の方が強かったです。むしろ、なぜ今まで遠ざけていたのかと後悔しました。蟹は絶品でアメリカのご当地飯を食べる上でも絶対に外せない街です。1泊あれば十分ですので、週末の気軽な旅行に選ぶのはいかがでしょうか?

↓食もエンタメも楽しい街といえば、ニューオリンズ!こちらでまとめています↓

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