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NYグルメ|アートの向こうに広がる極上の食体験。ニューヨークを体現するギャラリー×レストラン「フレヴォ」

自分で上げたハードルをしっかり超えられるってすごいよね。グルメピエロです。

「これぞ、ニューヨーク」というレストランと出会いました。グリニッジ・ビレッジにあるミシュラン1つ星の「Frevo(フレヴォ)」です。側から見るとアートギャラリーなのですが、アートと思いきやそれはレストランにつながる扉。アートの向こう側に、ニューヨークならではの素晴らしい食体験が広がっているのです。

店名はポルトガル語で「沸騰する」の意で、ニューヨークのエネルギーの強さを表しているのだと。ブラジル出身の若手シェフが、アートで溢れ様々な国から人が集まるニューヨークという地で、アート、多様な文化、そして食を融合させています。レストランの席に着くまでのワクワク感に留まらず、料理も全てとっても美味しいので非常にオススメです!

Frevo(フレヴォ)

アクセス

フレヴォはマンハッタンのグリニッジビレッジにあります。おしゃれなレストランが集まるエリアでもあり、超予約困難ステーキ店の4チャールズ・プライム・リブや、ミシュラン一つ星のイタリアン×アメリカンの店ドン・アンジーなどなど、このエリアを想像するだけでお腹が空いてしまうほど。

レストランはどこ?

住所を頼りにやってくると、そこにはギャラリーがあります。もともとこの近くにはたくさんのギャラリーがあるので、注意していないと通り過ぎてしまうかもしれません。それにしてもレストランはどこ?

中へ入ると飾ってあったのは、ブルックリン生まれでコンテンポラリーアートを手がけるクリストファー・フロレンティーノさん(通称、Flore)のアート。ギャラリーには店員がいて、名前を伝えると少し待ってとのこと。レストランはどこ?

アーバン・キュビズムと呼ばれる今回のシリーズでは、ニューヨークの感情やエネルギー、色合いやカオスさを表現しているのだそう。詳しくは、こちらから。こちらのギャラリーは3ヶ月ごとにアートが変わるようです。絵を見て楽しいものの、レストランはどこなんだ?

「あれ?アートが開いた?」と思うと、「中へどうぞ、こちらがレストランです」との案内。アートが隠し扉だったのか!と驚きながら進みます。

そこには、10人ちょっとのカウンター席と小さなテーブル席が。中では多くのシェフたちがシームレスに連携をとって働いています。

フレヴォを率いるのは、ブラジル出身のシェフ、フランコ・サンポーニャ氏。2021年に発表されたブラジル版フォーブスで、アンダー30に選ばれているので若いシェフです。10代からフランスの三つ星シェフ、アラン・デュカス氏などの元で修行してきたのだと。

ちなみに、日本の超有名ミシュラン2つ星フレンチ「フロリレージュ」の川手シェフともこのお店でコラボしています!

アートはあくまで入り口、料理がすごい!

店内には、5枚目となるFlore氏のアートが。「ミシュラン」や「スターズ」などフレヴォをイメージした絵が飾られています。

こちらがメニューです。コースは1人$198。今回は$135のワインペアリングもつけることにしました。

最初のスパークリングはクロアチア産です。アドリア海に面するイストリア半島のワインのようです。ミネラル感があってとても爽やか。良い走りだしができた気がします。

「Shimaaji(縞鯵)」、初っ端から度肝を抜かれました。まずその美しさに惚れてしまいます。妖艶なツヤ感が暗闇に映えます。

包んでいるのは海苔のクラッカー。キャラメリゼのような甘さと海苔の旨味、そしてパリッとした食感が、シマアジの旨味とねっとりした食感を引き立てていて美味しい。スモークされたいくらと大葉の香りも加わり、最高のマリアージュ。それでいて、一口でパクリと食べてしまえる儚さたるや・・・。これは日本でも確実に成功する。「生魚を最も上手く扱えるのが日本の寿司職人」と思ったら大間違いな時代がもうそこまで来てる。そう確信させられた逸品です。

そして、ニューヨークに上陸し瞬く間にミシュラン一つ星を獲得した超一流鮨店「吉乃 NEW YORK」の店主も感じていたようです。フレヴォの店主と交流があるらしく、この一皿を食べて驚いていたそうな。そんな話をフレヴォのシェフは自慢げに話していました(笑)

続いては「Lobster(ロブスター)」「Wood Ear(キクラゲ)」。ロブスターとキクラゲが両方に使われていて、2種類の食べ方で提供してくれる料理です。

左はロブスターロールのようになっていて、キクラゲがどこに使われているかというと土台のクラッカーに練り込まれているのだと!イベリコハムの塩味が効いてて酒が進む〜!右のスープは濃厚なココナッツカレーのエキスような感じ。中にゴロっと入っているロブスターとの相性が良い。味がしっかりしているのでお酒ともすごく合います。やりすぎでないバランス感が素晴らしい。

こちらは「Nann(ナン)」。

左側の白いものは、バターではありません。豆腐なのです。豆腐をアイスクリームマシーンを使って発酵した米と混ぜてバターのように練り上げているのだと。アイデアすごし。それにスモークして香り付けをしています。バターナンはふわふわで、ディップして食べるとあら不思議。豆腐なんだけど、豆腐よりもねっとり濃厚になったソースがナンに絡んで美味しくなる。

こちらは南アフリカのワインです。カシューナッツとの相性が抜群なんだとの説明を受けました。そして出てきたのが、次の料理。

「Amberjack(カンパチ)」、ざっくりと捉えるとハラペーニョとカシューナッツのソースが敷かれたカンパチのカルパッチョ。なんだけど、これもまた食べたことのないすばらしさ。ハラペーニョの辛さはほんのりと鼻に抜ける程度で、むしろそれがカシューナッツの濃厚な甘さと相まって魚のいいところを引き出している感じ。掛け算料理。

続いてはフランスのワイン。香りは黒酢のような甘くトロッとした感じの酸を感じます。飲んでみると、味はめちゃくちゃ独特です。香りと同じくお酢のような酸っぱさと舌にこべりつく苦味、べっこう飴っぽい感じがします。

「Scallop(ホタテ)」、我ら大好きメイン州のホタテ。シンプルにシンプルに素材が強い。甘みがすごい。シンプルにこれだけで美味しい。サンチョーク(菊芋)のチップスがついています。ちなみに、この料理には$50追加でトリュフを乗せることができるようです。

この料理と先ほどのワインを一緒に味わうことで、ワインの難しい顔の部分というか、そいう部分が柔らかくなる。ペアリングって本当に面白い。

続いてのワインもフランスから。蝶々のラベルが可愛い。香りはほんのりとバターの感じです。味はさっぱり目で、口の中でもほんのりとバターの香りが広がりました。

「Madai(真鯛)」、サフランの使われたソースに、黒いのはイカ墨かな?ソースの中にはご飯が散りばめられていて、少し芯のある硬めの炊き具合。超濃厚なリゾットのような感じです。身がジュワッと、皮目パリッとした真鯛と一緒に食べると相性抜群でとろける。

続いてはポルトガルのワイン。ソムリエの説明だと、ワイン畑に生えている20種類程度の葡萄を使って作られたワインだと言います。作り手も厳密にどの木がどの葡萄なのかわかっていないと説明されました。本当なのだろうか?(笑)複雑な味わいで酸味はあるけどスパイシーさもありました。

「Zabuton Wagyu(和牛のザブトン部位)」。ここまで全ての料理が素晴らしいなかで、今回唯一惜しかったと感じた料理。これまで素材の旨味を的確に引き出す料理だったのですが、これだけは色々こねくり回してしまった感があった。おいしいんだけど、コレジャナイ感が残る。

続いて出てくるチーズデザートに合わせる、お酒として登場したのがこのワインです。次に出てくるチーズ同様に、36週かけて熟成したワインだそう。濃厚!

「36 Month Comte Cheese(36週熟成コンテチーズ)」、コンテチーズはあまり特徴のないチーズのような説明がよくありますが、今回出てきたチーズは熟成期間が長いため、超クセ強チーズになっています。

チーズとワインと合わせて食べると、もうパワーとパワーのぶつかり合いというか、さながら幕内一歩と千堂武士の対戦でのミックスアップのような感じ。戦いながら互いがより良くなるというアレを感じます。

アイスとチーズの掛け合わせもとっても美味しいです。しかも蜂蜜にトリュフも入っているのだから、合わないわけがありません。アイスのシャリシャリ感がチーズの濃厚さを引き立ててくれます。

デザートワインがフランスからもう1つ。とろっとしたテクスチャーで、甘味もどっしり。

「Chocolate(チョコレート)」。このデザートが大ヒット!!!ただのチョコレートムースではなく、わさびが使われているのです。わさび嫌いなグルメピエロ(メス)も、このチョコレートとのマリアージュには惚れました。微かに鼻と抜ける感じがとっても素敵。しかも、ポルチーニ茸も使われているので、あの香りもプラスされて、チョコレートムースを昇格させています。

アニバーサリーだと伝えていたので、お祝いのデザートもだしてくれました!メレンゲでトッピングされたさっぱりしたアイスクリームデザートで美味しかったです。

続きまして、お楽しみの焼き菓子!!滑らかなチーズがのったビスケットのような。その上に胡椒のような、スパイスがかかっています。ここのデザートは、一味違う風味を効かせているのがとても良い。

最後に、シューで〆。大満足のディナー、ご馳走様でした!!!

まとめ

お会計

こちらのレシートはワインペアリングと、デザート中に飲んだコーヒーとお茶が入った料金で$327。2人分のコース代$198×2は前払い済みで、税込$436.15でした。つまり、チップ前の合計$763.86(1人$382)です。

店舗詳細

Frevo
(フレヴォ)


営業時間:火〜土曜日 18:00~23:00 

定休日:日・月曜日

電話番号:+16464550804

公式サイト:https://frevonyc.com/

予約サイト:https://frevonyc.com/frevo-reservations/

住所:48 W 8th St, New York, NY 10011

オススメ度

★★★★★

★☆☆☆☆ 行く価値なし
★★☆☆☆ 微妙
★★★☆☆ 美味しい
★★★★☆ 絶対にまた行きたい
★★★★★ 唯一無二の感動店

※自信を持ってオススメするのが★4以上!

久しぶりにとても感動しました。アートのお店と聞いたときには「どうせ話題系レストランでしょ?」くらいの気持ちでいたのですが、そんな思いを吹き飛ばす最高の料理達。アートと世界の味をふんだんに取り込んだ料理というニューヨークらしさ満載のレストラン。最高の体験です。

実は1年半前に予約していたこのお店。しかし、前日に水道管が壊れてしまったということで予約がキャンセルになってしまいました。一年半越しにここに来られて本当に良かった!絶対にまた行きます!!

↓SAGAに続いて、ニューヨークで大好きなお店になった!
↓ワインペアリング(というかソムリエのお兄さん)が秀逸だったお店はここ!

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