グルメピエロ(オス)です。
アメリカのワインを語る上で絶対に外せないワイナリーが「Opus One Winery(オーパス・ワン・ワイナリー)」。その至高の美味しさはもちろんのこと、ワイナリーを訪れたからこそ感じられる素晴らしい体験がありました。ナパバレーを訪れたら、いや、人生で一度は訪れたいワイナリーではないでしょうか。最初は少し斜に構えていましたが、行ってみたら圧巻でした。なぜこれほどまでに世界で愛されるのか、その理由が分かった気がします。今回はその体験をお届けします。
目次
Opus One Winery(オーパス・ワン・ワイナリー)
オーパス・ワンってどんなワイナリー?
アメリカで最も人気のワイン、それが「オーパス・ワン」。人気の指標は様々ですが、アメリカで最も検索されているワインがオーパスワンなのです!少なくとも最もアメリカで知名度のあるワインと言えると思います。
オーパスワンとは、どんなワイナリーなのか。
オーパスワンを生んだのは世界のワインの歴史を語る上で絶対に外せない2人。アメリカワインの地位を向上させた伝説人物のロバート・モンダヴィ氏とフランスの5大シャトーの1つ、シャトー・ムートン・ロートシルトを持つフィリップ・ド・ロートシルト男爵、この2人がアメリカで革新と伝統を合わせた最高のワインを作ることで手を組んで生まれたのが、オーパスワンです。ワイナリーの誕生は1978年と、歴史的にいえば浅いですが、至高を追求することによりその知名度は世界に広がっています。
オーパスワンは音楽の「作品番号1番」という意味から名前が付けられていて、ラベルには2人の巨匠の横顔が形取られています。また、「序曲」を意味する希少なセカンドワイン、オーバーチュアも生産。オーパスワンではこの2種類のワインしか作っていません。
ざっと歴史を知ったところで、ワイナリーへ!
アクセス
オーパスワンがあるのは、ヤントビルからセントヘレナの中間というナパバレーで最もホット(?)なエリア。斜め向かいにはロバート・モンダヴィ・ワイナリーがあり、近くにプリズナーワインもあります。
こちらがオーパスワンの門。しっかりと存在感をはっきするこのロゴ。少し緊張感が出てきました。そして、門は閉まったまま。
電話かインターホンを鳴らしてくれとのことで、電話でチェックイン。予約は必須です。
美術館のような綺麗な出立。シンメトリー設計で荘厳さが際立ちます。
オーパスワンを上空から見ると、ワイングラスの形になっています!左右均等に作られているのがわかるでしょうか?ちなみに、グレーの濃い部分は新しい木を植えたばかりとのことでした。これを飲むのはいつになるのだろう?夢が膨らみます。
最高の味わい、それを引き立てる体験
コースは2種類。オーパスワンを1杯飲める「Courtyard Experience」(1人$60)とオーパスワンを飲み比べできる「Opus One Experience」(1人$125)がありましたが、せっかくなので後者を選択!
最近リニューアルしたばかりという内部はオシャレで、とってもいいホテルのような雰囲気。
ウェルカム、シャンパン。これはサービス。なので、欲しいか聞かれたら臆せず「Yes!!」と答えましょう。
室内部屋はガラス張りで外の景色が一望できますが、ベストは確実にテラス席でしょう。特に選ばずとも、テラス席に通されました。
シャンパンは美味しかったんだけど、この味を忘れるほどのインパクトが後にあったので味は割愛します。(ごめんなさい忘れました笑)
やってきました至高のオーパスワン3年飲み比べ!!!我々グルメピエロがトライできたのは、2006年、15年、17年です。
まずは2017年から。カシス、黒果実!というインパクトがドカンとありました。その奥にいる土っぽいくぐもった感じ。舌触り滑らかで口の中に一気に広がる幸せ。スパイス感もあり余韻が長かった。ただその滑らかさ、優しさ的に女性的なイメージを受けました。
この年は過去20年で最大の降水量だったそうでそれまでの5年間の干ばつに終止符を打った年なんだそう。
2015年は2017年よりも元気さがあり、3種類の中で最もジューシーでした。羊系のチーズと合うのでは?
2006年は土っぽさの中にほのかな青さというか爽やかさがあって、でも全体としてはスモーキー、燻製ぽいような香りを纏っていて時間の流れを感じました。おそらく血っぽい料理と合うのではないでしょうか?ダックとか。
贅沢な飲み比べです。が、それだけではありません。オーパスワンにはもう一つ、優れたワインがあります。それがオーバーチュア。毎年作られるわけではなく、オーパスワンになりきれなかったワインを混ぜて作ったもの。我々の担当の人に「オーバーチュアってどんな味なの?」と聞いたら気前よく出してくれました。
2014・15・16年のぶどうからできたオーバーチュアをいただきました。
肝心の味ですが、オーパスワンを飲んだ後だからか、とても親しみのある味。スパイス感や余韻はオーパスワンよりは短く、オーパスワンを一回り小さくしたような?そんな雰囲気のワインでした。我々の担当の人に味の感想をそう伝えると「そうだね、エブリデーオーパスワンだからね」と衝撃の一言。いや、これエブリデーって感覚おかしくなるわ!笑
ワイナリーツアー
ワイナリーに来たからには、飲むだけではありません。その土地でどうやってワインが作られているのか、その熱意や意志を聞くことことが貴重な体験だと思います。ではレッツゴー。
メインの階段を降りて地下へ。
僕らを待っていたのが、マグナムボトル。
その奥で寝ているのが、世界との出会いを今か今かと待っているワインたち。
うわー!!!これで一体いくら$¥€£₩$¥€£₩$¥€£₩なのー!!!ここには1000樽あるらしい。
ちなみにこちらがオーパスワンのラボ。日々ここで味の研究をしているのでしょう。
帰り際、ワイナリーの入り口からみた景色も美しい。
ナパバレーは気候変動の影響をもろに受けていて、近場でもたくさんの火事が起こっています。ナパバレー内の歴史あるワイナリーが全焼なんてニュースもありました。2020年にナパは火に囲まれ、飛んでくる灰の影響で例年の半分しか収穫ができなかったそうです・・・。火事がどうなるか読めないため、夏に訪れるのはあまりお勧めしません。春から初夏がベストなのではないでしょうか?
愛するワインを守るためにも、何か小さくてもコツコツやっていこうと決意したのであった。。。
暗い話だけではありません。オーパスワンは21年中にフードペアリングを始めるそうです(※はじまってます)!7×7くらいの掛け合わせを考えていて、食事は1口サイズのものなどを考えているそう。このために新しいキッチンも用意したんだとか!楽しみ!!!
まとめ
店舗詳細
(オーパス・ワン・ワイナリー)
営業時間:10:00-16:00
定休日:なし
電話番号:+17079449442
公式サイト:http://www.opusonewinery.com/
予約サイト:https://www.opusonewinery.com/estate/plan-your-visit/
住所:7900 St Helena Hwy, Oakville, CA 94562
オーパスワンをネット購入
さてさて、ここまで読んでいただいた皆様のためにオーパスワン購入情報です。オーパスワンは公式サイトからも購入できます!オーパスワンは2015年が385ドル。2017年が365ドル。オーバーチュアは140ドルで購入することができます。しかも、アメリカだけじゃなく日本への発送も可能!
関東圏への送料は5本送ると98ドルと、ニューヨークに送るのとびっくりするほどの差がなかったので、我々は日本に送ってしまいました!
オーパスワン×1+オーバーチュア×4本+送料+税金=1100ドル。
日本で買うよりは、かなり安くなるのではないでしょうか?そもそもオーバーチュアは手に入りにくいことなどを考えると直買いはかなりありだと思います。
オススメ度
★☆☆☆☆ 行く価値なし
★★☆☆☆ 微妙
★★★☆☆ 美味しい
★★★★☆ 絶対にまた行きたい
★★★★★ 唯一無二の感動店
※自信を持ってオススメするのが★4以上!
至高。その一言に尽きるのではないでしょうか?ワインの味と体験、ホスピタリティ含めて言うことなしです。フードペアリングが始まったら、ぜひまた行きたい!
オーパス・ワンの体験を映像でも!!
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