アイダホはポテトだけじゃない。グルメピエロです。
「アイダホと言えば?」これに続くのは、ほぼ100%「ポテト」ではないでしょうか。アメリカ人もきっとそう思っているハズなのですが、行ってみると実はポテトだけじゃないんです。ポテト州の最大都市である「Boise(ボイシ)」にはアメリカ最大のバスク人コミュニティがあり、バスク料理が超うまい!街にはアートが溢れていて、治安は良く、ビルがニョキニョキと建つなど急成長している街なのです。グルメピエロはロードトリップの途中に1泊したのですが、予想外に楽しい街でした!
目次
Boise, Idaho (アイダホ州ボイシ)
アクセス
ボイシは、アイダホ州の南西部に位置しています。アイダホ州で一番大きい空港であるボイシ国際空港から街の中心部までは、車で10分程度です。
今回は、オレゴン州ポートランドから車で街を点々としながら向かったのですが、ボイシの直前に滞在していたオレゴン州ベンドという街からは車で5時間半くらいでした。さらにここから、ウェストイエローストーンを目指したのですが、これまた5時間半超の距離でした。
「ポートランド〜ベンド〜ボイシ〜イエローストーン〜ジャクソン〜ソルトレイクシティ」という全2000キロに及ぶロードトリップの中で、このボイシを挟んだ移動が一番きつかった(笑)正直、ぶっ通しで11時間以上運転できないので仕方なく立ち寄ったのですが、行ってみると意外と楽しい。そんな街です。
この旅の始まり、ポートランドは何かがおかしい?
ボイシ(アイダホ州)ってどんなところ?
ボイシはアイダホ州の最大都市で、現在急速に開発ラッシュが進む街。人よりも車の方が多く見かけるほどでしたが、それでもニョキニョキと新しいビルの建設が進んでいました。夜の街を歩いても危険を感じないほど治安も良かったです。
ちなみに、アイダホ州は日本人が大好きな温泉も充実しています!ボイシから少し足を伸ばせば、温泉リゾートがたくさんありました。
ボイシについて触れることがあまりないので、簡単にアイダホ州の歴史を振り返ります。アイダホ州と言えば芋!アイダホポテトが有名ですが、そのポテトはもともと有名だった訳ではありません。1860年代初頭にアイダホでゴールドラッシュが起こります。このゴールドラッシュはすぐに終了しますが、その後シルバーラッシュが起こり州の経済を支えました。鉱山は現在も稼働していて、ガーネットなどの宝石が採掘されています。
さてさて、そんな鉱山によって栄えた州でポテト栽培が始まったのは、先ほど説明したゴールドラッシュの頃でした。そして、アイダホポテトをメジャーに押し上げた人物がJ・R・シンプロット氏。ポテト栽培から買い付け、販売、加工まで手掛けました。そして冷凍ポテトが第2次世界大戦に臨む米軍の食料としてスーパーヒットします。そして金持ちはさらに大金持ちに。そして世界初のフライドポテトの冷凍工場を建設。ここのポテトをマクドナルドが採用。ポテト王が爆誕したのです。
ポテト王は止まりません。半導体メモリ企業のマイクロンを買収。ボイシにマイクロンを誘致しました。こうしてアイダホ州はアメリカの食卓から生活に欠かせないパソコンまでも影で支えるところとなったのでした。めでたしめでたし。
グルメピエロの中のアイダホのイメージはポテトというよりも映画「My Own Private Idaho(マイ・プライベート・アイダホ)」。若かりしキアヌ・リーブスと若くしてこの世を去った伝説的俳優リバー・フェニックスをダブル主演にガス・ヴァン・サント監督が指揮を取ったロードムービーです。若さからくる葛藤とか、うまく心が通わない心がグッとくる感じとか若いグルメピエロ(オス)はとても心を揺さぶられた映画です。時間がある時にぜひ。
グルメピエロ旅マップ
今回紹介する場所に位置関係は、こんな感じ!
観光スポット
落書きじゃないよ、アート通り
ボイシは、アートの街としても有名!パブリックアートが至る所にあります。
ここは「Freak Alley(フリーク・アリー)」という場所で、屋外型のバブリックアートギャラリーとなっているのです。クオリティが鬼高い落書きかと思いきや、ちゃんとしたギャラリーだった。
かの有名なドラマシリーズ「Breaking Bad(ブレイキング・バッド)」をもじった絵も。日本に住んでいた時から親友に激推しされてきたけど、結局見ていないやつだ(笑)すごーく面白いそうです。
見逃しがちな絶景の渓谷
ボイシから2時間くらいの距離にある街「Twin Falls(ツインフォールズ)」。たまたまトイレに立ち寄った場所なのですが、ここがマジですごかった!
こちらがツインフォールズのビジターセンター。トイレが借りられます。割ときれい。そして最大の驚きが・・・
「すげー!!アメリカすげー!!」と思える景色。ビジターセンターのすぐ向かいがこんな絶景。まじでこれどうやって作ったの?巨人が建てたの?という壮大なスケール。
渓谷の間には「Centennial Waterfront Park(センテニアル ウォーター フロント公園)」があり、公園やゴルフ場などが広がっています。ここでゴルフするの絶対気持ちいいだろうなー。
小さな点に見えますが、人がいる!水辺アクティビティもあります。
「ここを目指して行け!」とは言いませんが、トイレ休憩などで訪れるとビックリすること間違いなし。観光客も少ないのでゆったり雄大な自然を眺めることが出来ます。
ホテル
サービス良いホテル「Inn at 500 Capitol」
ボイシで宿泊したのが、「Inn at 500 Capitol(イン・アット・500・キャピトル)」です。ボイシの街中をウロウロする分にはアクセスがよく、主なスポットは徒歩圏です。
ホテルはとてもきれいで、サービスが充実!ロビーでは水やジュース、おやつなどが貰い放題。夜はワインやビールのサービスもありました。あと、自転車の貸し出しもあるので、少し遠くに行きたい時にも使える!
こちらはスタンダードルーム。9月上旬の平日に宿泊して、税込1泊$275でした。とにかく広い!!
バスタブなしのシャワーのみ。
謎の非接触システムがあった。これはコロナ前からあったのだろうか。。。
■Inn at 500 Capitol(イン・アット・500・キャピトル)
公式サイト:https://www.innat500.com/
オススメ度:★★★☆☆
グルメ
フライドポテト食べ比べ「ボイシ・フライ・カンパニー」
アイダホ名物のポテトを満喫したいのであれば、「Boise Fry Company(ボイシ・フライ・カンパニー)」がオススメ。フライドポテト専門店で、品種別にオーダーすることが可能!
「Russet(ラセット)」と「Red(レッド)」をそれぞれスモールサイズ($3.5)で注文。全然スモールじゃないけど。ポテト食べ比べは、もっとはっきりとした違いが感じられるかと思いきや、かなり繊細な差でした(笑)
ソースが沢山選べて楽しい!
■Boise Fry Company(ボイシ・フライ・カンパニー)
公式サイト:http://www.boisefrycompany.com/
オススメ度:★★★☆☆
バスク料理「ザ・バスク・マーケット」
ボイシに行ったら訪問マストなのが、バスク料理店「The Basque Market(ザ・バスク・マーケット)」。ボイシにはなんと、アメリカで最大規模のバスク人コミュニティがあるのです!
マーケットという名の通り、店内にはたくさんのバスク食材も売っています!
「Croquetas(コロッケ)」($6.99)。白身魚とキャラメリゼオニオン、2種類の味を選びました!とろ〜っとしていて、濃厚で、サクサクで最高のおつまみ。
「Basque Meatball(バスク・ミートボール)」($6.99)。これ、感動の美味しさ!これまで食べたミートボールの中で1番美味しかった!!!トマトソースのなんとも言えない旨味と甘味が初めての味わいでした。
■The Basque Market(ザ・バスク・マーケット)
公式サイト:http://www.thebasquemarket.com/
オススメ度:★★★★☆
ガッカリアイスポテト「ウェストサイド・ドライブイン」
ボイシでは、どうしても行ってみたいお店がありました。ここ、「Westside Drive In(ウェストサイド・ドライブイン)」です!ボイシの街の端っこにあります。
目当ては、、、アイダホアイスクリームポテト!じゃがいもの上にアイスクリームが乗っかってるんだ〜〜〜どんな味がするんだろう〜〜〜と期待に胸を膨らませる。
するとなんと、この店舗は閉鎖中!エクストリームな人手不足らしい。アメリカの人手不足、此処に極まれり!!!しかし、アイスクリームポテトを諦められないグルメピエロ(メス)は・・・
車を走らせ、もう一つの店舗に向かった。ここの店舗も人手不足のため、ドライブスルーしかやっていなかった。
遂にゲットした「Idaho Ice Cream Potato(アイダホ・アイスクリーム・ポテト)」($5.29)だが、開けて大ショック。じゃがいもじゃないじゃん!!!!!(怒)
じゃがいもの形をした、ただのアイスクリームであったのだ。事前よく確認しなかったのも悪いけれど、これは悪。というか、せっかくのアイダホなんだから、じゃがいもで作ってみたほうがいいんじゃない?しかも、アイスクリームはやす〜いアイスの味でした。残念極まりないアイスクリームポテトでした。。。
ちなみに、他のサラダなども注文しましたが、味は普通です。
■Westside Drive In(ウェストサイド・ドライブイン)
公式サイト:https://www.westsidedrivein.com/
オススメ度:★★☆☆☆
ブルワリー2軒
バーバーリアン・ブリューイング
真っ昼間から飲める場所を探してたどり着いたのが「Barbarian Brewing Downtown(バーバーリアン・ブリューイング・ダウンタウン店)」。
店員の格好がいい。そしてメニュー多すぎてマジで迷う。ここのお店は得意な系統があるわけではなく幅広く取り揃えているそうです。
飲み比べメニューを頼みました。番号は頼んだ黒板にあるナンバリングです。
1 「Dank Juice DIPA」苦味をよく演出しているけど、特徴に欠ける。
2 「Lil Fenrir」オーソドックスなヘイジーIPA。これは普通。
9 「Sea of Green」サワー系です。喉にくる酸っぱさ。唾液が止まらないくらい出ました(笑)
16 「Orange Creamsicleオレンジの香りと穂中にバニラ。プロテインみたいな感じで少し人口的な味わい
19 「Hey Arnold」ブラックティーとレモネード入り。酸味が心地よく美味しい。これが個人的に当たり
24 「Fight Milk」ダークチョコレートみたいな味わい。甘さに嫌味がなくて良いです。
ボードゲームの無料貸し出しもしているので結構長居出来ちゃいます。
■Barbarian Brewing(バーバーリアン・ブリューイング)
公式サイト:https://barbarianbrewing.com/
オススメ度:★★★☆☆
パイエット・ブリューイング
ボイシで訪れたもう1つのブルワリーが「Payette Brewing Company(パイエット・ブリューイング)」。
外には芝生が広がっていて寝っ転がってビールが飲めます。他にもブルワリー取材のビンゴ大会をしていたり、みんなで楽しめるゲームが置いてあったりとレクリエーションが充実しています。
左から右へ。
1. 「Oktoberfest」最強に定番の日本人が頭に思い浮かべるビールの味。ゴクゴクのめてしまいます。
2. 「Aura」ハイビスカスの香り。サワー系のビールです。顔面が真ん中に寄ってしまうような、お菓子のすっぱムーチョのキャラのおばあちゃんみたいな顔になってしまうお味です。
3. 「Gummy Bear」これは名前の割になんとも特徴なしです。
4. 「Tow TIme Blonde Ale」ここのフラグシップだそうです。これフラグシップ?なんだか大衆ビールみたいだぞ?もう少し挑戦心が欲しい。
全体的にビールは普通です。レベルの高い東海岸と比べると見落とししてしまいます。もしボイシでビールを飲むのであれば先程のバーバリアンの方がおすすめです。
■Payette Brewing Company(パイエット・ブリューイング)
公式サイト:www.payettebrewing.com
オススメ度:★★☆☆☆
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