ワイオミング州

壮大な山々の大絶景に感動「グランド・ティトン国立公園」の行き方・観光ガイド【イエローストーンと一緒に】

自然の暮らしに憧れる。グルメピエロ(オス)です。

走行距離2000km以上、10の街・5州・3つの国立公園を巡る大移動旅の中で訪れたワイオミング州のGrand Teton National Park (グランドティトン国立公園)」を紹介します。グルメピエロの国立公園巡り第3弾!!

グランド・ティトン国立公園は、アメリカで最も人気な国立公園の一つ「イエローストーン国立公園」の南に隣接しているため、セットでの訪問が非常に人気です。最大の特徴はイエローストーンにも引けをとらない雄大な自然です。山脈の中央にそびえ立つティトン山は迫力満点で、厳しい自然の美しさを見せつけられます。この記事では、グランド・ティトンの行き方や見どころ、注意点などを紹介します。

この旅の中で他に訪れた国立公園はこちらから↓↓

Grand Teton (グランド・ティトン)

グランド・ティトンってどんなとこ?

グランド・ティトンは、イエローストーンの南側に位置していて、地続きになっています。イエローストーンには、ド派手な色の温泉や40メートルの高さにまで吹き上がる間欠泉などアトラクション的なアクティブな公園ですが、グランド・ティトンは派手さはなく、ひたすら雄大な自然が広がっています。温泉や動物の群れなど”観るモノ”がたくさんあるイエローストーンと違い、グランド・ティトンではキャンプやハイキングなど自ら“楽しむモノ”を見出す場所です。自分の自然へのコミット具合を試されます。

グランド・ティトンの山脈は北アメリカで最も若い山とされています。できたのは今から、1000万年前。現在の富士山を形作った新富士火山の活動が始まったとされるのが1万年前なので、これでも最も若いなんてアメリカの大地の歴史の長さを思い知らされます。

中心にそびえる最高峰がグランド・ティトン山で標高は4197メートル。富士山の3776メートルを軽々とこえています。その他にも富士山クラスが12もあります。

山脈を中心に、高山、平地、森林、湿地、湖などさまざまな自然が広がり、たくさんの動物の住処となっています。

普通にこんな感じで「あ、いる」となります。ポツ、ポツと見えるのが「Bull Elk(アメリカアカシカ)」。シカとしては「Moose(ヘラジカ)」についで世界で2番目に大きな種類。全長2.5メートルくらいあるので、奈良公園の鹿と思って近づいてはいけません。

どことなく、もののけ姫のだいだらぼっちに変わる前の鹿神様に似てる気がする。

他にもヘラジカや、熊、バッファローなど大型動物も多数生息しています。

アクセス&入園料

イエローストーンの南端と、グランドティトンの北端は、車で10分程度の距離感!もちろん公園自体が巨大なので、実際の目的地でつなぐと距離は結構あります。

そして、グランドティトンに最も近い街が、世界の金融トップが集まるジャクソンホール会議で有名なジャクソン!グルメピエロは、ジャクソンにも1泊しました。それについては、後日また書こうと思います。乞うご期待!

こういう景色を見ると旭化成のCMを思い出す。「何億光年輝く星にも〜寿命があると教えてくれたのは あなたでした〜・・・」、あれはいいCMだったな。

https://www.youtube.com/watch?v=M4k57mIg2L4

入園料は車1台あたり$35で、7日間有効です。ネット購入方法が見つからなかったので、ゲートにぶつかった際に購入しました。ただ場所によってはゲートがなく、払わなくてもよいルートもあるようです(実際1日目は払っていない)。1人年間80ドルの国立公園の年パスを買ってしまうのもおすすめです。

ベストシーズン

グランド・ティトンは冬が厳しく、雪で覆われてしまうので楽しめるのは主に夏のシーズンです。5月末ごろから9月末くらいまでがハイキングにキャンプ、そして森の緑の美しさとしてもベストな気がします。夏は暑くても30℃まで上がりません。夜は5℃くらいまで下がるので、夏でも厚手の服は必要です。

グルメピエロが訪れたのは9月の頭ですが、早朝は3枚くらい着込んでちょうどいい感じでした。

見どころ

こちらがグランド・ティトン国立公園のマップ。今回見どころとして紹介するポイントは、赤く囲っています!

絶景ポイントをまわろう

グランドティトンはどこを切り取っても絶景なのですが、山々の景色をきれいに見ることができるポイントがいくつもあります。

「Jackson Lake Overlook(ジャクソン・レイク・オーバールック)」。先ほども貼った写真ですが、こちらはイエローストーンから南下してきて、最初に立ち寄った絶景ポイント。目の前に遮るものはなにもなく、圧巻の景色です。

「Willow Flat Overlook(ウィロウ・フラット・オーバールック)」。こちらは「Jackson Lake Lodge(ジャクソン・レイク・ロッジ)」の近くにあるポイントです。

ロッジからはこんなに素敵な絶景が望めるとのことで、ここに泊まるのもよさそうだったので、非常に迷いました。

「Teton Point Turnout(テトン・ポイント・ターンアウト)」。ここも素晴らしい眺めです。山からは距離がある地点なので、俯瞰で全体感をみることができます。

ハイキングをしよう

グルメピエロがハイキングに選んだのは「Jenny Lake(ジェニー・レイク)」。長短たくさんのハイキングコースがあるので、実力や時間に合わせて選んでください。

朝6時、黄金の朝焼け。空が燃えている。

太陽に照らされる山肌。赤く燃え上がるようで美しい。

こちらがジェニー・レイク。雲のかかり具合が幻想的です。

本当にどこから撮っても画になります。

ジェニーレイクでは、ボートに乗って湖の反対側に渡ることもできます。21年は5月中旬~6月上旬と、9月上旬~9月末は10~16時、6月上旬~9月上旬は7~19時まで営業していて、10~15分おきに出ていました。ボートに乗って往復して景色を楽しんでも、片道だけのってハイキングして帰ってきてもよし!

今回は、ジェニー・レイクから1時間ほどの短いハイキングコースを選び、途中で野生の動物ウォッチを狙いました。10分ほど森の中を歩くと、鹿と出くわしました。この森には数種類の鹿がいて、鹿の仲間としては最大の種類の「Moose(ヘラジカ)」もいます。

ヘラジカのオスのツノは、なんと2メートルにもなるそう。そんな大きな物をあたまに付けているにも関わらず、時速50キロで走る。早い・デカい・怖い。子どもも並外れた運動神経で、生まれた時には体重14キロほど、5日もすれば人間より早く走れるようになるそうだ。野生すごい。近づきすぎは厳禁で、最低でも25ヤード(23メートル)の距離を取らなくてはいけません。

ヘラジカは夏の期間は、湖や川、湿地などで水中の水草を食べて暮らしています。あの体格で、水深5メートルほどまで潜り、水草を食べるんだって。可愛い。

この湖は、ジェニー・レイクの近くにある「Moose Pond(ムース池)」。その名の通り、ムースがよく水草を食べにきているそう。

グルメピエロは残念ながら見つけることはできなかったけど、山で会った人には前日にこの池でムースを見たらしい。うーん残念。こればかりは本当に運なので、何日も通うか、気長に待つしかありませんね。野生動物との出会いは運ですので、森の中を闇雲に探すのは危険です。

クマとの遭遇があるのです。グランド・ティトン周辺には「Black Bear(アメリカグマ)」「Grizzly(灰色グマ)」の2種類が生息しています。安全のため100メートル近く離れることが推奨されています。ただ、森でドンっと出くわしてしまう可能性もゼロではないので、もしもの時のための準備もお忘れなく。

グルメピエロは森をハイキング中にいくつかの動物のフンを発見しました。中にはホカホカのものもあって、その先には鹿がいたりと、動物を見つける道標にもなれば、その場を去らなくてはいけないシグナルにもなります。このフンがあった近くで、野生動物ののムワッとする匂いがしました。日本でいうところの「あ、猪近くにいるな」的な大きめの野生動物から出てるの香りです。

これは、ヘラジカのフンでしょうか?熊はもうすこしベッタリした感じみたいなので、違うとは思いますが野生動物について詳しいサイトを見てもヘラジカと熊のフンは見分けがつきにくいなんて書いてあったので、どちらにしろ注意が必要そうです。

こんな感じで、熊と出くわしたら失神する自信がある。学生時代に奥多摩に行った時に熊がでて、地元の人が力を合わせて大きな音を出して森に追い返していたの思い出した。野生に対して慣れと知恵って大切なんだろうな。ということで、慣れない我らが自然で遊ぶ時は気を張ってても張りすぎることはありません。

まとめ

グランド・ティトン詳細

Grand Teton
(グランド・ティトン)


営業時間:24時間営業

入園料:車1台あたり$35

主要エリア閉鎖:例年9月末〜5月上旬くらいまで(HP要確認)

公式サイト:https://www.nps.gov/grte/index.htm

オススメ度

★★★★☆

★☆☆☆☆ 時間の無駄
★★☆☆☆ 微妙
★★★☆☆ 普通
★★★★☆ 行く価値アリ
★★★★★ 行かなきゃ損!

ひたすら壮大な絶景です。グルメピエロが行ったのは9月上旬でしたが、ハイキングしても暑くなることもなく、とってもちょうどよい時期でした。イエローストーンとセットで周るのがベストだと思います。グランド・ティトンは、近くの街ジャクソン・ホールから通うこともできますが、街から主要なポイントまでは30分~45分ほどかかることと1本道なので渋滞すると身動きとれなくなることなどから、グランド・ティトンをしっかり楽しみつくしたいなら、グランド・ティトン内でのキャンプに滞在するのが良いと思います。

↓グランド・ティトンの壮大さは、死ぬ前に絶対に見ておきたいアメリカの絶景「デスバレー」に通ずるものがある。

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