アメリカ南部は魅力がいっぱい。グルメピエロです。
経済規模も人口も爆速で成長を続けている、芸術とテクノロジーと自然が混ざり合う不思議な街、テキサス州オースティン。テスラのようなアメリカを代表する企業が本拠地を構える一方で、街の中にいながらたくさんの自然アクティビティを体験できます。さらに、この街の大きな魅力がアメリカを代表するBBQの激戦地であること。3時間並ぶことが当たり前というような名店もあり、街の顔と呼べるようなグルメとなっています。この記事では、そんなオースティンの観光スポット、グルメを一挙にまとめて紹介します。
Austin(オースティン)
オースティンってどんな街?
オースティンはアメリカ南部テキサス州の州都で、ヒューストン、サンアントニオ、ダラスに次ぐテキサス州で4番目に大きな都市。高層ビルのある街の中心部と、北米最大規模のコウモリの生息地に代表される自然豊かな環境が同居する不思議な街。街の中心部から車で10分も走れば水辺のアクティビティが楽しめます。他にも、BBQが有名でグルメも充実していて、住むにはとても良さそうな街。
最近は電気自動車のテスラやオラクル、ヒューレッド・パッカードなどテクノロジー企業が多く移転してきています。カリフォルニア州のシリコンバレーなどからテック系の人が多く流入していることもあり、リベラル系の人がかなり増えています。
ホールフーズ発祥の地
オーガニック食材やローカル食材を中心に販売する高級スーパーのホールフーズ。日本でもトートバッグがお土産として有名ですね。そんなホールフーズの発祥の地は、実はオースティンなのです。1980年に自然食品をスーパーで展開することを目指して発足されました。今では、アメリカ全土に500の店舗を構えるまでに成長しています。
1号店だから他と何が違うというようなことは、特にありませんが、なんとなく行きたくなってしまい訪れました。ホールフーズはどの地域でも地元のクラフトビールの品揃えがそれなりに良いので、なんだかんだどこへ行っても訪問している気がする(笑)
ベストシーズン
アメリカの南部ということもあり、気温は結構上がります。夏場は40℃に近づくことも多々あります。さらに日差しも強いので、想像する暑さと少し性質が違うかもしれませんので注意!
最高平均気温 | 最低平均気温 | |
1月 | 58.8°F(14.8℃) | 38.7°F(3.7℃) |
2月 | 63.3°F(17.3℃) | 42.1°F(5.6℃) |
3月 | 72.0°F(22.2℃) | 51.1°F(10.6℃) |
4月 | 79.3°F(26.2℃) | 59.7°F(15.1℃) |
5月 | 84.7°F(29.2℃) | 66.6°F(19.2℃) |
6月 | 91.0°F(32.7℃) | 71.4°F(21.8℃) |
7月 | 95.0°F(35.0℃) | 73.9°F(23.2℃) |
8月 | 95.5°F(35.2℃) | 73.9°F(23.2℃) |
9月 | 90.5°F(32.5℃) | 69.8°F(21.0℃) |
10月 | 82.0°F(27.7℃) | 60.1°F(15.6℃) |
11月 | 71.8°F(22.1℃) | 49.8°F(9.8℃) |
12月 | 62.1°F(16.7℃) | 40.1°F(4.5℃) |
また毎年3月には、音楽・芸術・テックが合わさった巨大イベントSXSW(サウスバイサウスウエスト)が開催されます。街全体がお祭り状態になるので、イベントに参加しない人にとっては動きが取りにくくなり、避けるのがいいかもしれません。
グルメピエロ旅マップ
今回紹介するスポットはこちらの地図でもまとめています!
観光スポット
テキサス州議事堂
オースティンは、当時メキシコ領だったテキサスにアングロサクソン系の人たちの流入を進めた、“テキサスの父”と呼ばれるスティーブン・オースティン氏の名前が由来。そんなオースティンは1839年からテキサス州の州都となっています。オースティンの中心にあるのが、テキサス州議事堂。知事室や議会、州の最高裁などが入っています。
予約などは必要なく、中を見て回ることができます。毎日大体30分から45分毎にツアーを行なっていて、30分ほどかけて議事堂内を見て回ることもできます。
議事堂内には、歴代知事の写真が飾ってあり、中にはアメリカの大統領も務めた子ブッシュの写真も。
議事堂内はある程度自由に見て回ることができます。それと、冷んやりしているので、暑さの厳しい夏のオースティン観光中の一息つくスポットとして訪問するのがいいかも。
充実の水辺アクティビティ
オーティンには大きな川が流れていることもあり、水辺のアクティビティが充実しています。クルージングやカヤックなどのレンタルが行われています。
写真を撮ったのは、「Zilker Metropolitan Park(ジルカー・メトロポリタン・パーク)」というコロラド川(グランドキャニオンなどを通る方のコロラド川じゃない!)に接した公園なのですが、ここには地元民が自分のカヤックなどを持って遊びにきていました。近くでは、橋から川へダイブする中学生くらいの子ども達もいて、地元民に愛されるエリアとなっています。
雰囲気的には規模感のある二子玉川的な?
地元民憩いのプール
オースティンを代表する水辺のアクティビティが「Barton Springs Municipal Pool(バートンスプリング・ミニュシパル・プール)」。近くで湧き出る泉から水を引っ張っています。価格はこちらをチェック。
150万匹のコウモリの大移動
コロラド川にかかる「Congress Avenue Bridge(コングレス・アベニュー橋)」がメキシカンフリーテールという種類のコウモリの一大生息地となっています。その数はなんと150万匹。そのコウモリが夜になると食糧となる虫を求めて一気に飛び立ちます。
3月末から9月頃までがコウモリを見ることができるシーズンとされています。 コウモリのお腹の空き具合によって、その日に宙を舞う数は大きく変わりますが、夕暮れからが活動タイミングです。
この橋の麓で夕暮れの1時間ほど前から待ってみました。人の集まり具合はこんな感じで橋の上、下に多くの人が集まります。また、水上からコウモリを見るツアーもあります。
残念ながらグルメピエロは大量に宙を舞うコウモリを見ることができませんでした。地元の人に話を聞くと前日はすごい数が飛んでいたということです。お腹が空いていなかったのでしょうか・・・自然は難しいですね。うまくいくと、こんなすごい状況に出会うこともあるようです。
地味に楽しい豪邸巡り
オースティンも豪邸巡りが楽しい。アリゾナ州フェニックスやサウスカロライナ州チャールストンなど、グルメピエロは色々な街で豪邸巡りをしてきたのですが、オースティンは豪邸を上から眺めることができるのが面白い。
「Covert Park at Mount Bonnell(コベルト・パーク・アット・マウント・ボンネル)」を目指すと、良い感じに豪邸を見学しつつ、高台にたどり着くことができます。
階段を登り切るとこんな景色!船着場付きの豪邸が川沿いに沿って並んでいて、圧巻です。ちなみに、左下に見えるのがイーロンマスクの家と言われていた場所です(笑)真偽は不明。
グルメ
一軒家レストランで絶品南部料理「マティーズ」
バーベキュー以外のレストランで真っ先にオススメしたいのが住宅街にある一軒家レストラン「Mattie’s(マティーズ)」。結婚式も開かれるような素敵な雰囲気なのですが、ここで出される南部料理の味も最高です!
南部料理に代表されるビスケットやガンボが最高に美味しいのです!!特に、ここのガンボはニューオリンズで食べたどのガンボよりも美味しかった!!!
↓レストランの詳細はこちらから!
■Mattie’s(マティーズ)
公式サイト:http://mattiesaustin.com/
オススメ度:★★★★☆
地元食材をふんだんに使ったレストラン「オッド・ダック」
Odd Duck(オッド・ダック)は、オースティンのダウンタウンから橋を渡った南側に位置するニューアメリカン料理レストラン。オースティンらしい飾らないお店でありながら、少し手の込んだ小洒落た料理を食べることが出来ます。
こちらは、うずらを丸ごと使った「Grilled quail(うずら)」($27)。肉を割ってみると、中には米が詰まっていて、そこにもしっかり味が染みています。めっちゃうまい〜!
■Odd Duck(オッド・ダック)
公式サイト:https://www.oddduckaustin.com/
オススメ度:★★★☆☆
夜まで賑わう人気メキシカン「スウェルテ」
テキサス流メキシカン、通称“Tex-Mex(テックス・メックス)”のレストランとしてオースティンで夜まで賑わうレストランが「Suerte(スウェルテ)」。
これはお店で人気だという「Guacamole Macha(ワカモレ抹茶)」。毎日自家製で作っているという、見たことないサイズ感のトルティーヤ。自家製ということもあり、トウモロコシの香りをとても強く感じるトルティーヤでした。他にも、タコスなど定番のメキシコ料理も楽しめます。
■Suerte(スウェルテ)
公式サイト:https://www.suerteatx.com/
オススメ度:★★★☆☆
テキサスサイズの巨大ドーナツ「ラウンド・ロック」
テキサス級の巨大ドーナツが名物で、テキサスで最も有名なドーナツ屋と言われるのが「Round Rock Donuts(ラウンド・ロック・ドーナツ)」。1926年創業ととても長い歴史を持つお店です。ドーナツはふわっと軽くて、甘すぎないのが、長きに渡って愛される理由でしょう。
目を引くのがこれ!!!!プレーンドーナツ6個分のサイズの、その名も「Texas(テキサス)」。テキサスに来たのなら記念にぜひ!
■Round Rock Donuts(ラウンド・ロック・ドーナツ)
公式サイト:http://www.roundrockdonuts.com/
オススメ度:★★★☆☆
フレーバー魅力的なアイス「ドルチェ・ネヴェ」
非常に暑いオースティンでは、アイスクリームが食べたくなります。立ち寄ったのが、オースティンに2店舗ある「Dolce Neve(ドルチェ・ネヴェ)」。
リコッタハニー&ピスタチオと、パイナップルソルベをチョイス!かなり魅力的なフレーバーが揃ってました。どちらも美味しかったです。
■Dolce Neve(ドルチェ・ネヴェ)
公式サイト:https://www.dolcenevegelato.com/
オススメ度:★★★☆☆
牧場ブルワリー「ジェスター・キング」
旅行先では、ゆっくりのんびり飲みたい。でも子どもも見ておかないといけないからバーはなかなか難しい・・・そんな迷える家族にオススメなのが、「Jester King Brewery(ジェスター・キング・ブルワリー)」。165エーカーという広大な敷地に農場やブルワリー、ワイナリー、宿泊施設まで併設していて、大人から子どもまで一緒に楽しめる!
左の写真、ここがブルワリーです。大人たちが飲んでいる間、子どもたちはこの広い草原を走って遊べる。少し遊具もありました。さらに、牧場ということもありヤギをたくさん飼育していて、見ることもできる。日によっては、音楽ライブもやっているそうで、外でお酒飲みながら音楽聴くなんて最高だろうな!
左から「Jester King Hazy IPA」「German-Style Pilsner」「忘れた」「Spon Raspberry / Cherry」です。
「ヘイジーIPA」は、東海岸のフリーティーな作りではなく、苦味を割と出す作り。グレープフルーツの皮のような感じです。「ピルスナー」は、割とコクがありました。外で飲むので爽やかにゴクゴクと行こうと思ったのですが、じっくり人と話しながら飲むのにちょうどいい感じでした。
■Jester King Brewery(ジェスター・キング・ブルワリー)
公式サイト:https://jesterkingbrewery.com/
オススメ度:★★★☆☆
小規模ながら確かな実力のブルワリー「エルモ」
オースティンにウイスキーやブルワリー、サケなどクラフト酒のお店が集まる倉庫×ショップのようなおしゃれなエリアがあります。その中で、小規模ながら小洒落た雰囲気と確かな実力を感じるブルワリーが「Elmo(エルモ)」です。
店内ではWi-fiが飛んでいて、リモートワークをする人の姿も。ビール片手にカフェで働く的な使い方をしているのが印象的でした。
注文したのは、「Carl(カール)」。クリアな飲み心地ながら、コクのあるビールです。オースティンの熱い気候にあうビールだと思います。
■St. Elmo Brewing(セント・エルモ・ブリューイング)
公式サイト:http://www.stelmobrewing.com/find-our-beer
オススメ度:★★★☆☆
名物BBQ
テキサス・スタイルBBQ
川原で肉を焼くのがBBQではありません。アメリカ人にとってのBBQは日本人にとってのラーメンのような、ご当地で特色のあるソウルフード。その中でもテキサススタイルBBQは最もシンプル且つ肉の旨味を引き出すのに長けているといえます。
テキサスは広いので、さらにBBQスタイルが細分化されるのですが、ここではセントラル・テキサススタイルと呼ばれるものをテキサススタイルとします。塩胡椒のみのシンプルなラブをかけた肉を時間をかけて火を通していきます。ブリスケットと呼ばれる前足肩の硬い肉をいかに美味しく柔らかく、食べやすくするかがピットマスターの腕の見せ所。味付けとスモークによる香りの付け方で店のカラーを出しています。
オースティン周辺のとびっきりのBBQの名店9選をこちらで紹介しています↓
3時間の行列は当たり前!「フランクリンBBQ」
ここでは沢山行った中でも最も有名なお店を紹介。オースティンのBBQを語る際に外せないのが「Franklin Barbecue(フランクリン・バーベキュー)」です。2009年の開店当初からカルト的な人気を誇り、今でも開店前に3時間の行列が出来るほどの名店。
このお店でとびきり美味しいのが、ブリスケット。このジューシーでトロトロでほろほろなブリスケットはBBQ界に革命を起こしたと言われています。
■Franklin Barbecue(フランクリン・バーベキュー)
公式サイト:https://franklinbbq.com/
オススメ度:★★★★☆
まとめ
★☆☆☆☆ 時間の無駄
★★☆☆☆ 微妙
★★★☆☆ 普通
★★★★☆ 行く価値アリ
★★★★★ 行かなきゃ損!
オースティンはそこそこの大都市でありながら、街からすぐにアクティビティを楽しむスポットが多く存在する素晴らしい街です。夏場の暑さを除けば、住むには最高の場所かもしれません。ただ、旅行の目的地としては、優先度は高くありません。グルメピエロのようにBBQ旅を目的とする人にとっては、絶対に外せない場所。なので、アメリカで色々な街に行ってから訪れるのが良いかもしれません。
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