2回目でガッカリだと勝手に裏切られた気持ちになる。グルメピエロです。
ニューヨークを代表するフレンチの一つが、ミシュラン二つ星の「Daniel(ダニエル)」です。ニューヨークに留まらず、世界にフレンチからパン屋さんまで15店舗以上を持つ料理界の巨匠、ダニエル・ブールー氏を代表するレストランです。コロナ真っ只中の2021年、屋外席で食事した時にサービスも気持ちがよく料理もとっても美味しかったので、豪華な店内でも食べてみたくて再訪しました。ただ、料理がイマイチだったどころかサービスも落ちていてガッカリ・・・その全貌をご紹介します。
Daniel(ダニエル)
料理界の巨匠、ダニエル・ブールー氏とは?
ダニエルを開いたのは、ダニエル・ブールー氏。アメリカ料理界のアカデミー賞といわれるジェームス・ビアード財団賞を何度も受賞していることで知られる巨匠中の巨匠。もともと「Le Cirque(ル・シルク)」というニューヨークで長年続いたフレンチレストランで総料理長を務め、その時にジェームス・ビアード財団賞のニューヨーク・シティ・ベスト・シェフ賞を受賞したそう。その後、1993年にダニエルをオープンします。
ダニエル・ブールー氏はニューヨークに複数のレストランや飲食店を持っていて、ニューヨークのグルメを語る上でこの人物を外すことはできない存在です。ダニエル・ブールー氏が展開するお店は、グランド・セントラル駅の近くにあるフレンチレストラン「ル・パビリオン」や「バー・ブールー」などなど。他にも、フロリダ州やカナダ、シンガポール、ドバイなど富裕層の多いエリアにもたくさんお店があります。
ダニエルはもともとはミシュランの三つ星でしたが、2014年の改訂時に二つ星に格下げされています。なぜダニエルが格下げされたのかについて、グルメメディアのイーターがミシュランの担当者にインタビューをしたところ、このような答えが返ってきたそう。
我々は定期的に三つ星レストランを回って調べ点検している。その時に、三つ星のレベルに達していない料理があった。ダニエルが再び三つ星を獲得することを期待している。
イーター 2014年10月1日の記事より
アクセス
ダニエルは、マンハッタンのアッパーイーストサイド。パークアベニューとマディソンアベニューの間にあるお店で、落ち着いた雰囲気のエリアに店を構えています。
ダニエルの佇まいは高級レストランそのもの。ワクワク感が高まります。
回転扉を潜ると・・・
奥に広いダイニングエリアが!豪華な雰囲気ですが、期待していたほどの豪華絢爛さではなかった。平日だったからかビジネスディナーが多い印象です。
方向性が見えない・・・
メニューは、前菜・メインなどから好きなものを選ぶ4品のコース($188)又は・・・
7品のコース($275)です。今回は、7品のコースを選びました。
まずはオードブル3品。左からセロリルート、ゴルゴンゾーラのクリームスープ、そしてサラダ的な和物。
「Upstate New York Foie Gras Terrine(フォアグラのテリーヌ)」。こちらのフォアグラは滑らか濃厚で非常に美味しかったです。イチゴとマーマレードソースがよくあう!
パンは流石、非常に美味しいです。左側のブリオッシュは、甘くてサクサクとしていて、それでいてふわふわ。これは何個も食べられてしまう。そして、右側のエピバケットがこの日のMVP。アパレルブランドのフレッドペリーを思い起こさせる形ですが、これを一つ一つもぎ取って食べます。硬さと、噛むと出てくる甘さが非常にバランスがよく、持ち帰りしたかったほど。
「Long Island Fluke(ロングアイランド・フルーク)」。ゴールが見えません。何をどう味わうべきなのでしょうか。すごく疑問が残ってしまいました。こうした高級料理店は、誰かの特別な時間を祝うことが多いと思います。そうした中で、この一皿は、誰かの人生を彩る特別な一皿には絶対になり得ないなと思いました。
「Winter Squash “Veloute”(ウィンタースクワッシュのヴルーテ)」。こちらは、かぼちゃのスープのようなもの。ヴルーテとはフランス料理における4大ソースの一つで、出汁にルーやクリームなどでとろみをつけたものなのだと。普通に美味しいかぼちゃのスープです。
「Nantucket Bay Scallops(ホタテ)」。ホタテの上に、パスタ、ねぎ、キャビア、そしてクリーミーなソース2種、、、食材が多すぎて、この一皿で何を味わって欲しいのか、何を伝えたいのかがよくわからないし、一口で食べて全てが融合すると言うわけでもない。
「Green Walk Hatchery Rainbow Trout(ニジマス)」。
これまでの料理を全体的に見返すと、全体的に要素・食材が多すぎる。多すぎるが故に焦点があってないと言うか、料理で目指す方向感がぶれていると言うか、何をどう味わっていいのかが分かりにくい構造になっているように感じました。
「Lehigh Valley Duck(鴨)」。鴨美味しい!!流石の仕上がりで、皮はパリッと中は弾力もありつつしっとり。ソースも旨味たっぷりです。ただ、2年前に味わった鴨の方が感動があったし、それを求めてきたほどだったのですが。。。サイドにはミニコロッケ。
鴨を使った春巻きのようなものもサイドに出てきました。
「Bolivian Dark Chocolate(ボリビアのダークチョコレート)」と「Parfait Glace(パルフェ・グラッセ)」。どちらもとても美味しかったけど、前回来たときに食べたデザートを超えてこない!
まだまだデザートタイムが続きます。棒状のチョコレート選び放題!
マドレーヌに、アニバーサリーデザートも出てきました。ここはナパの3つ星フレンチフレンチ・ランドリーを思わせるようなデザートの量です。お土産にカヌレも。これ美味しかった。後半にかけてなんとか挽回しようとする感じも構成が同じ気がする・・・
まとめ
お会計
ワインを2杯ずつ飲んで、2人でチップ前の合計$701.16(1人$350)。
店舗詳細
(ダニエル)
営業時間:17:00-22:00
定休日:月曜日
電話番号:+12122880033
公式サイト:https://www.danielnyc.com/
予約サイト:https://resy.com/cities/ny/daniel
住所:60 E 65th St, New York, NY 10065
オススメ度
★☆☆☆☆ 行く価値なし
★★☆☆☆ 微妙
★★★☆☆ 美味しい
★★★★☆ 絶対にまた行きたい
★★★★★ 唯一無二の感動店
※自信を持ってオススメするのが★4以上!
ダニエルでは、150人以上のスタッフが働いていてきめ細やかなホスピタリティを売りにしてきました。グルメピエロが一度目に訪れたのは、コロナ期間真っ只中の2021年1月、当時は屋外に専用の席が設けられ、しっかりとした感染対策が敷かれるなかでの訪問でした。その当時は、店員の人の対応が素晴らしく、料理も非常に美味しい。いつかまた来ようと胸に刻んで帰るという素晴らしい体験ができました。
しかし、あれから2年が経ち、どうしてしまったのでしょうか?ホスピタリティは言うほどのものでしょうか?料理のレベルは確実に落ちています。提供するコースにもストーリー性を感じません。2014年時点でミシュランは星を一つ削りましたが、我々が調査員なら星すら与えないでしょう。2人で700ドル以上を使ってこれは非常に残念。
↓トラウマ体験フレンチランドリーを思い出してしまった。
↓ニューヨークのフレンチは今の所ジャンジョルジュが一番好きかも!
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