フレンチ

NYグルメ|グラセンの隣!ミシュラン2星店系列の新店「ル・パビリオン」【中途半端な高級レストラン】

残念な食事と映画に出会った後の凹み具合って引きずるよね。グルメピエロ(オス)です。

ミシュラン2つ星フレンチ「Daniel(ダニエル)」のシェフ、ダニエル・ブールー氏の新店「Le Pavillon(ル・パビリオン)」。グランドセントラルの隣に新しくできた高層ビル「One Vanderbilt(ワン・ヴァンダービルト)」に入っています。3品$125のコースと、ダニエルに比べたらかなりお得に食べられるのですが、そこは等価交換でした。何かを取れば何かを失ってしまいます。ダニエル系列ということでとても期待していたのですが、残念ながらガッカリ店でした。味もサービスも中途半端・・・「レストランで大切なことは何なのか?」すごく考えさせられる体験でした。

Le Pavillon(ル・パビリオン)

アクセス

ル・パビリオンがあるのは、マンハッタンのど真ん中!グランドセントラルの隣です!!コロナから徐々に立ち直り始めているニューヨークでは新しい店が多く登場してきいます。とてもうれしいことですね。

この角のビルがワン・ヴァンダービルト。マンハッタンで2番目に高いオフィスビルらしい。奥にはグランドセントラルとクライスラービルが見えてます。

こっちはオフィスの入り口かな。この左側にル・パビリオンの入り口があります。

中に入って受付でワクチン証明などを提示した後、階段を登って2階のダイニングエリアに。クライスラービルが目の前に!

中は緑が生い茂っていた!最初は自然があっていいわね〜くらいに思ってましたが、後々これが仇となるのです・・・(笑)なんと、グルメピエロ(メス)は食事中5箇所も蚊に刺されてしまった(笑)高級レストランの店内で蚊と戦うとは。

緑が目立つダイニングエリアです。こちらが、蚊・要注意テーブルです。

中途半端な3品コース

メニューは3品のテイスティングコース($125)のみ!前菜とメインとデザートを1品ずつ選びます。メニューは種類が多すぎて、かなり迷います。むしろ多すぎる気もする。

3品なので、お腹いっぱいになるかな?と思っていたのですが、1品ごとがかなりボリューミーです。

こちらがデザートの選択肢!チーズも選べる!

アミューズ(お通し)で出てきたのが、フルーツと野菜とムースの一品。桃の甘さがいい仕事をしています。そこにパセリの苦味が奥からやってきて味に奥行きをつけてくれます。

今回、もっとも美味しかったのが、このフォカッチャパンです(右)。ほかほかでふかふか、まるでピザのようでした。ここに少しボルディエバターをつけます。このバターは格別にうまい。

前回このバターを食べたのはミシュラン2つ星の名店「ジャン・ジョルジュ」。全体的にクオリティが高く楽しい食事でした。ブログ記事はこちらから。

「Huitre | “Vanderbilt”」。オイスターのグラタン焼きのような!

中にはチャウダーが詰まっています!これはとっても美味しい。濃厚で、旨味が詰まってる感じ。オイスターもプリッとしてた。

「Oignon | Epoisses」。グリル玉ねぎ。トロトロ玉ねぎの下にエポワスチーズのソース、そしてタルトがあります。なんか絶妙に何かが足りません。この玉ねぎはとっても甘味があって、ハンバーガーに入って出てきたらさぞ喜んだことでしょう。タルトとソースと玉ねぎ、それぞれは美味しいけど、もう一捻り欲しい感じ。

横からはこんな感じ。

「Fletan | Shitake」。グルメピエロのブログでたびたび登場するアメリカの魚「おひょう」です。ひらめのドデカイやつてきなイメージです。味はたんぱくなので、この魚を使う店はソースや味付けで勝負をしてきます。

この店がアクセントに選んだのはしいたけ。香りがよく出ていました。一方で、肝心な魚は、身がかたかったです。美味しい店はもっとふんわり作ってくれていた感じです。うーん・・・。

「Canard | Navet」。ダック。うーん、普通。ダニエルのダックはとっても美味しくて記憶に残っていただけに残念。まずいわけじゃないんだけど、印象として何も残らない。

カブです。

カブの中にお肉がつまっています。ダックを差し置いてこっちの方が美味しかったです。

横に添えられているフルーツがおいしい。甘さと酸味が加わります。が、やっぱりダックは普通なのでなんとも惜しい感じに・・・

「Noisette | Chocolat」。レベルはこれまたうーん。普通に美味しい。想像から1mmも出ない・・・町のケーキ屋さんであったら嬉しいといった感じ。そして量が多すぎるかな。

「Citron | Fraise」。きれいな見た目です。

横からもきれい。きれい。きれい・・・。

最後にお口直し?的な感じで出てきました。

気になったのは味だけではありません。サービスもです。

気になりポイントその①
ソムリエです。完全分業体制を引いているので、メニューをとる人とソムリエは別でそれはいいのですが、ソムリエが来るのが遅すぎでした。メニューを聞き取った後も全然現れず、忘れた頃にワインのオーダーを取りにきました。そして、ワインが出てきたのはアミューズが出てから5分後くらい。食事を前に待ちぼうけをすることになってしまいました。アミューズと一緒にワインを飲みたかったので待っていたら、他の店員から「お気に召さなかったですか?」と言われてしまった(笑)いや、ワイン待ってたんです。

気になりポイントその②
パンを食べた後、机の上にパンカスが落ちます。普通のレストランなら従業員の人がササっと片付けてくれるのですが、担当者が現れたのは一番最後の会計時。これまで行ってきたニューヨークのレストランなら会話しながらササっと手早く片付けてくれるイメージですが・・・

小さいことのように思えますが、一定の金額を払い対価として受けるサービスとしては質が低いと感じました。まして2つ星レストランの系列店ということを考えれば・・・といった感じです。あと蚊に刺されたし。

まとめ

お会計

1杯ずつワインを飲んで、2人でチップ前$313.56(1人$156.78)。うーん・・・もっと安くて満足度の高いお店はある!!!

店舗詳細

Le Pavillon
(ル・パビリオン)


営業時間:火〜土 17:00~22:00

定休日:日・月

電話番号:+1(212)662-1000

公式サイト:https://lepavillonnyc.com/

予約サイト:https://resy.com/cities/ny/le-pavillon

住所:One Vanderbilt Ave, New York, NY 10017

オススメ度

★★☆☆☆

★☆☆☆☆ 行く価値なし
★★☆☆☆ 微妙
★★★☆☆ 美味しい
★★★★☆ 絶対にまた行きたい
★★★★★ 唯一無二の感動店

※自信を持ってオススメするのが★4以上!

全体的にミシュラン2つ星の名店ダニエルを小さくした感じです。小さくする過程で良さも消えてしまい、感動は味わえませんでした。同価格帯でも他に美味しいお店はたくさんあります。値段設定・メニューの作り・食の創造性・サービスなどなど方向性というか立ち位置というか、その辺が全てどっちつかずで中途半端に感じてしまいました。グルメピエロ(メス)はお店の中で蚊に5箇所も刺されたらしく、それが一番納得いかなかったそう(笑)ダニエルは屋外席なら3品コースを$156で出しているのですが、こちらの方が断然オススメ!どうせ蚊に刺されるのなら、食事に感動があるダニエルの屋外席で!(笑)

味がぶっ壊れていた世紀のガッカリ、ミシュラン3星レストランほどではありませんが、ダメージが結構残りました。お腹はいっぱいなのに心は満たされていない。私は悲しきオーガですか・・・(笑)食事を通して心も満たされる、そんなレストランが私は大好きです!

ここまで読んでくれたみなさま、どうかグルメピエロの屍を越えていってください。コロナ以降に誕生したおいしいお店はこちらから。価格設定や料理の構成など、ここはとても楽しかったです。

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