本業じゃない事業に力入れている企業好き。グルメピエロです。
世界最大級の都市ニューヨーク。ここで成功することは世界を取ったも同義です。各国の名料理人たちがこぞってニューヨークへ進出しては消えていきます。この地での成功する鍵となってくるのがミシュラン星の有無。箔を付けるために、この星の獲得を多くの店舗が狙っています。2023年11月に発表された最新版でニューヨークの星付きレストランは73店。最高の美味のお店から首をかしげるお店まで、グルメピエロが足で稼いだ情報をここで一挙に紹介します。
アメリカ料理にメキシカン、イタリアンに韓国料理、もちろん日本食も!読んだらお腹が空くこと間違いなし!
目次
- 1 ニューヨークのミシュラン店
- 2 ミシュラン一つ星
- 2.1 パスタの変態!?「レズドーラ」
- 2.2 星付き新入りビストロ「フランシー」
- 2.3 シェイクシャックの生みの親「グラマシー・タバーン」
- 2.4 アート×絶品料理が最高にニューヨーク「フレヴォ」
- 2.5 3つ星出身の実力派コンビ「63クリントン」
- 2.6 食感パラダイスなアメリカン「ツオメ」
- 2.7 グルメピエロのNo.1「エステラ」
- 2.8 東京進出のメキシカン「オショモコ」
- 2.9 韓国料理の進化系「ジュア」
- 2.10 見た目が美しいモダンコリアン「コチ」
- 2.11 ワンランク上の韓国焼肉「コート」
- 2.12 越前出身シェフによる懐石料理「ひろ久」
- 2.13 2021年最高の和食「ツキミ」
- 2.14 カウンター天ぷら「天婦羅まつ井」
- 2.15 日本一の焼き鳥がNY進出「鳥えん」
- 2.16 名古屋の超一流鮨店が進出「吉乃NEW YORK」
- 3 ミシュラン二つ星
- 4 ミシュラン三つ星
- 5 星を落とした店
- 6 閉店した店
- 7 総括
ニューヨークのミシュラン店
ミシュランガイドとは
フランスに拠点を置く世界最大級のタイヤメーカーミシュランが発行するガイドブック「ミシュランガイド」は100年近くの歴史を持つガイドブックです。もともとはドライバー向けのガイドブックとして発行されましたが、その後レストランの格付けを行うようになり、世界各地へ広がる大ガイドブックへと成長しました。
ミシュラン星の基準はこちら。タイヤ会社ならではの旅行をベースにした考え方になっています。
★☆☆ :そのカテゴリーで特に美味しい料理
★★☆ :遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理
★★★ :訪れるために旅行する価値のある卓越した料理
ニューヨークにはミシュラン星付き店が73店舗(2023年版)あります。
★☆☆ :55店舗
★★☆ :14店舗
★★★ :4 店舗
ミシュラン星付き店マップ
今回紹介するミシュランレストランは、こちらにまとめています!
ミシュラン一つ星
ミシュランの一つ星は「その分野で特に美味しい料理」という位置づけです。各分野の実力店が名を連ねています。ただ、グルメピエロ的には評価はかなりまちまち。ミシュランの意見と合致するものもあれば、「う〜ん・・・」な店も結構あります。グルメピエロが訪問したのは55店中21店です。
パスタの変態!?「レズドーラ」
北イタリアのパスタを極めしイタリアンが「Rezdora(レズドーラ)」。変態性もを感じる極上のパスタが味わえます。こちらも2021年版からミシュラン1つ星の仲間入り。パスタコースというのもあり、気になっています。
「Uovo Raviolo di Nino Bergese(ラビオリ)」($27)。ラビオリの中にはリコッタチーズと卵黄、下には豆のような風味のソースが敷かれ、上には贅沢にトリュフが。濃厚で、とろける美味しさ。
「Gramigna Giallo e Verde(2色パスタのラグー)」($23)。こちらのパスタは極太で短め。パスタを食べるための、ラグーソースという感じ。主張しすぎないけど、味わいと歯応えがよく、しっかりパスタを引き立てる。もちもちのパスタが主役!
■Rezdora(レズドーラ)
公式サイト:https://rezdora.nyc/
オススメ度:★★★★☆
星付き新入りビストロ「フランシー」
こちらも2021年にミシュラン1つ星を初めて獲得したビストロ「Francie(フランシー)」。ブルックリンのウィリアムズバーグにあって、マンハッタンと違って広々とした店内です。
「Parsnip Bomboloni(パースニップ・ボンボロン)」($13)。イタリアのドーナツ、ボンボロンを前菜スタイルで!濃厚チーズソースが外にも中にも入っていて、トリュフの香りがする!!!そして、トッピングにはパンチェッタも。お酒が進みまくりです。
「Duck Mortadella(鴨のモルタデッラ)」($15)。ブリオッシュの上に鴨のモルタデッラ、そしてピスタチオ風味の粒マスタード!これが最高に美味しいのです。簡単そうに見えるけど家で真似できない完成度。プロの技を感じる逸品でした。
■Francie(フランシー)
公式サイト:https://www.franciebrooklyn.com/
オススメ度:★★★★☆
シェイクシャックの生みの親「グラマシー・タバーン」
ニューヨークトップクラスのアメリカン料理を出すレストラン「Gramercy Tavern(グラマシー・タバーン)」。創業者はシェイクシャックを立ち上げた人物です。そのためハンバーガーを食べるのは必須!高クオリティのアメリカ料理を食べるならここしかないでしょう。
「Brioche Shrimp Toast(ブリオッシュ・シュリンプ・トースト)」($18)。サクサク、フワフラで最高!これだけでお店やっても成立するくらい美味しくて、このお店ではマスト注文だとおもいます。
「The Tavern Burger(ザ・タバーン・バーガー)」($32)。デリバリーでも注文して感動したバーガー。なんとしても出来立てが食べたくなってお店までやってきました。ニューヨークトップクラスのおいしさです!これはニューヨークにいるなら食べておきたい逸品です。
■Gramercy Tavern(グラマシー・タバーン)
公式サイト:http://www.gramercytavern.com/
オススメ度:★★★★☆
アート×絶品料理が最高にニューヨーク「フレヴォ」
「これぞ、ニューヨーク」というレストランが「Frevo(フレヴォ)」です。側から見るとアートギャラリーなのですが、アートと思いきやそれはレストランにつながる扉。アートの向こう側に素晴らしい食体験が広がっているのです。
スタートから度肝を抜かれる絶品料理が「Shimaaji(縞鯵)」。包んでいるのは海苔のクラッカー。キャラメリゼのような甘さと海苔の旨味、そしてパリッとした食感が、シマアジの旨味とねっとりした食感を引き立てていてとろける美味しさ!
↓詳しいレストランのレビューはこちらから!
■Frevo(フレヴォ)
公式サイト:https://frevonyc.com/
オススメ度:★★★★★
3つ星出身の実力派コンビ「63クリントン」
3つ星店「Chef’s Table by Brooklyn Fare(シェフズ・テーブル・バイ・ブルックリンフェア)」で経験を積んだ2人で開業したお店が「63 Clinton(63クリントン)」です。
アジアインスパイアされた料理が味わえます。名物料理「Breakfast Taco(朝ご飯のタコス)」は味玉入り!
■63 Clinton(63クリントン)
公式サイト:https://www.63clinton.com/
オススメ度:★★★☆☆
食感パラダイスなアメリカン「ツオメ」
アジアンテイストを取り込んだアメリカン「Tuome(ツオメ)」。出てくる全ての料理の食感が際立っていました。
「Snow Crab Noodle(ズワイガニ・ヌードル)」($35)。これはもう病みつきヌードルでした。ラーメンの麺のようなモチモチ麺に、出汁バターソースとズワイガニ。出汁と旨味が効いていて、お皿を舐めたくなる美味しさ。
「Japanese Sweet Potato(ジャパニーズ・スイート・ポテト)」。サツマイモはダイス状にカットされていて、カリカリ具合がすごい。サクサクに焼かれたサツマイモの皮に、トリュフチーズソースがかかっていて、全てを一緒に口に入れると最高の一体感を見せてくる。
■Tuome(ツオメ)
公式サイト:http://www.tuomenyc.com/
オススメ度:★★★★☆
グルメピエロのNo.1「エステラ」
こんなことを書いて自分が予約できなくなるのは嫌なのですが、グルメピエロが最も好きなニューヨークのレストランの1つが「Estela(エステラ)」です。スペイン寄りのニューアメリカン料理を提供しています。ここのお店はとにかく一品一品がアイディア満載で食べていて楽しい!
オシャレ野菜「エンダイブ」のサラダ。”葉っぱ”だけ出してーと思うなかれ。葉っぱをかき分けると・・・
中には、くるみとアンチョビ、チーズにクルトンの和え物!これをエンダイブに乗っけて食べます。鬼うまっ!サラダ神ここにいた!これがグルメピエロが選ぶニューヨークのベストサラダです。
他にも美味しい料理がたくさんあります。こちらのブログを参考にしてみてください↓↓
■Estela(エステラ)
公式サイト:http://estelanyc.com/
予約サイト:https://resy.com/cities/ny/estela/
オススメ度:★★★★★
東京進出のメキシカン「オショモコ」
「OXOMOCO(オショモコ)」は、東京の広尾にも出店したばかりのおしゃれメキシカンです。ブルックリンにあり、おしゃれなエリアを散策したついでに訪れるのにちょうどいいお店。オーナーはこの後紹介する2つ星レストラン(ジャン・ジョルジュ)でスーシェフを務めた人です。おすすめの訪問タイミングは夏!
夏に訪れるのがナイスな理由が「Paloma(パローマ)」。フローズンドリンクでかわいい見た目なのにテキーラがガツンとくるというギャップが面白い。
店員おすすめの「Lamb Barbacoa(ラム肉のタコス)」。肉がめちゃくちゃ柔らかくっておいしい!
■OXOMOCO(オショモコ)
公式サイト:https://www.oxomoconyc.com/
オススメ度:★★★☆☆
韓国料理の進化系「ジュア」
韓国料理の美味しい進化系が味わえるのが、モダンコリアンの「Jua(ジュア)」。ミシュラン2つ星の「Jungsik」出身のシェフが2020年にオープンしたお店で、2021年に初めて星を獲得。
ごま油を纏った粒感の強いシャリの上には、アボカドとサクサクのラディッシュ漬け、その上にネギトロ!素揚げしたみたいな、サクサクの韓国のりで巻かれています。全ての食材がうまく融合して、とっても美味しい初めての味わい。
デザートは、ホットク!外はメープルシロップでカリッとコーティング、生地の外側はサクサクに揚っていて、中はふんわり空洞になっています。間違いなく、これまで食べた中で最高のホットクです。
■Jua(ジュア)
公式サイト:http://www.juanyc.com/
オススメ度:★★★☆☆
見た目が美しいモダンコリアン「コチ」
料理の美しさが目を惹くモダンコリアンが「Kochi(コチ)」。見た目は美しいものの、味の面では期待していたような韓国料理らしさがあまり感じられなくて、グルメピエロの好みではなかったお店です。
2020年に行った時、テイスティングメニュー($75)でした。串料理が結構多くて、これは茄子とお餅の串揚げ!下にはチーズが敷いてあって、一緒に食べるとよかったです。
海鮮丼でもビビンバでもなく、どっちつかずな感じ。この黒いお米がカリカリしていて面白いんだけど、コレジャナイ感が強い。
■Kochi(コチ)
公式サイト:http://kochinyc.com/
オススメ度:★★☆☆☆
ワンランク上の韓国焼肉「コート」
コリアンタウンやクイーンズにある雑多な雰囲気の韓国焼肉も良いけど、ワンランク上のお店に行くなら「Cote(コート)」があります。マイアミにも進出した、勢いのあるお店です。
アラカルトもありますが、今回頼んだのがお得そうだったブッチャーズ・フィーストというセットメニュー(1人$54→22年現在は$64)。いわゆる韓国焼肉にいくとついてくる漬物、サンチュ、ネギサラダ、蒸し卵のケランチム、カクテキ、キムチ、スープ、、、ぜーんぶついてくるとの事!
お肉は全部店員さんが焼いてくれます。お肉柔らかくて、おかわりし放題のサンチュとネギサラダとの相性抜群です。そして、付け合わせがどれもとっても美味しかった。やはりワンランク上の味わいでした。
■Cote(コート)
公式サイト:http://www.cotenyc.com/
オススメ度:★★★☆☆
越前出身シェフによる懐石料理「ひろ久」
100年以上前から福井県越前で代々飲食業を営んできたというシェフによる懐石料理が「Hirohisa(ひろ久)」。地元の越前焼や越前漆器などの素敵な器を使っていて、上品な味わいの美しい料理たちを彩ります。
「毛蟹真丈」。ふわぁ〜〜〜っと包み込む、めちゃくちゃ上品、優しーい味。お出汁も京都を感じさせる、最上級の上品ぶり。蟹の身はプリっぷりでした。
ベストヒットが、〆のはらすご飯。本来はいくらもトッピングされています!これだけでも、食べに行きたいレベル。はらすの程よい脂身が口の中で溶け、程よい塩っけがアクセントとなり、ふっくら炊いた白ご飯と最高の友。
■Hirohisa(ひろ久)
公式サイト:https://www.hirohisa.nyc/
オススメ度:★★★☆☆
2021年最高の和食「ツキミ」
今、ニューヨークで1番好きな和食でもあるのが「Tsukimi(ツキミ)」です。ニューヨークにある和食の中でも、最も独自性というかニューヨークらしさを感じるお店でもあります。料理はテイスティング・コース($195)1択で、17時か20時から一斉スタートします。
是非ともコースとセットでオススメしたいのが、日本酒ペアリング。ニューヨークでよくみる日本酒ではないものがたくさん出てきて、料理との相性も抜群なのです。
「ポテトクリームのキャビア&雲丹のせ」。これが涙ちょちょぎれる美味しさ!!!2021年に食べた最強の料理の一つです。とにかく出てくる料理がどれも美味しいので、感動の連続です。
■Tsukimi(つきみ)
公式サイト:http://www.tsukimi.nyc/
オススメ度:★★★★☆
カウンター天ぷら「天婦羅まつ井」
ミシュラン1つ星の天ぷら屋さん「Tempura Matsui(天婦羅まつ井)」。ここはカウンター席の目の前で天ぷらを揚げてくれます!
ディナーコースは$220ですが、狙い目は金土限定のランチコース$67!
天ぷらが8品前後出てきて、小鉢や食事にデザートもついてきます。このクオリティで、大満足のランチ!
■Tempura Matsui(天麩羅まつ井)
公式サイト:http://www.tempuramatsui.com/
オススメ度:★★★★☆
日本一の焼き鳥がNY進出「鳥えん」
日本一の焼き鳥とも評される目黒の鳥しきがニューヨークにオープンした分店が「鳥えん」です。こちらは池川大将が目黒からニューヨークに来たときの写真ですが、普段はニューヨークにはいらっしゃいません。2022年版から1つ星の仲間入り!
炭火の香り豊かな日本の焼き鳥が楽しめます。ちなみに、グルメピエロが訪問した時から鳥えんの料理長が変わり、日本の鳥しきから人がきているみたいです。
■Torien(鳥えん)
公式サイト:https://torien-nyc.com/
オススメ度:★★★☆☆
名古屋の超一流鮨店が進出「吉乃NEW YORK」
「スシ、イズ、エンターテインメント!」を体現しているお店が名古屋からやってきた超一流鮨店「吉乃 NEW YORK」です。日本のお店を畳んで、ニューヨークに進出してきました。2021年末にお店をオープンし、22年にミシュラン1つ星の仲間入り。
とにかく、楽しい・美味しい・美しいの3拍子揃ったカウンター体験。大将のエンターテイナーぶりが素晴らしいです。
■吉乃 NEW YORK
公式サイト:https://www.yoshinonewyork.com/
オススメ度:★★★★☆
ミシュラン二つ星
ミシュランの二ツ星は「遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理」を提供するお店という基準です。ニューヨークには14店があり、グルメピエロはそのうち6店を訪問しました。このクラスから値段が跳ね上がります。
いま1番キテる和食「Odo」
コロナ渦にも関わらず店舗を隣にも拡大したり、寿司のデリバリーを始めたりと今ニューヨークでキテいる和食レストランが「Odo(オドウ)」です。まだ夏のレストランウィーク中の体験だけで、本気の「Odo」は未体験なのですが、ぜひ通常の営業時にも行きたくなるような美味しさでした。
2023年に1つ星から2つ星に昇格しました!素晴らしい!!
とうもろこしの摺流し。そこに北海道産ウニと土佐酢のジュレが乗っています。うまい!爽やかで夏をとっても感じる逸品でした。
こちらはノドグロです。ふんわりとした焼き加減が最高で、添えてある山椒醤油もこれまた最高!ぴりりとした山椒の刺激と甘さのマッチ具合がグレートでした。
■Odo(オドウ)
公式サイト:https://www.odo.nyc/
オススメ度:★★★★☆
現代美術館MoMAのレストラン「ザ・モダン」
ニューヨーク近代美術館(MoMA)の1階にあるレストランが「The Modern(ザ・モダン)」。コース料理はディナーだと1人$250ですが、アラカルトを楽しめる「The Bar Room(ザ・バー・ルーム)」も。
食事は何を食べても絶品で、とてもオススメです。「Tarte Flambee(タルトフランベ)」($18)は、サクッと食べられて食事のスタートに最高。ラム肉のメインも臭みがなく柔らか!
■The Modern(ザ・モダン)
公式サイト:https://www.themodernnyc.com/
オススメ度:★★★★☆
最強の魚×ワインペアリング「アクアビット」
ノルウェー料理で海鮮を中心に料理を提供するミシュラン2つ星店が「Aquavit(アクアビット)」です。油がっつりの重めの料理が多いアメリカで、繊細な魚中心の料理が食べられるのがとってもナイス。そして何よりも最高なのがワインペアリングです。どの店のワインペアリングよりも食事との掛け算が最高でした。
「Ronsel Do Sil, Meranzao Alpendre」。スペインの希少な赤ワイン。野いちごのような少し酸味のある軽い味わい。ワイン1つ1つを丁寧に、ワイナリーの歴史まで教えてくれます。どこのソムリエよりも熱量をもって語ってくれるところがとっても好印象でした。
「Bass and Turnip(スズキとカブ)」。皮がパリッとしていて、身はふんわり。カブのジューシーさもとっても美味しかった。このお店はシーズンで料理が変わるのでまた違う料理とワインペアリングを楽しみに行きたい!
■Aquavit(アクアビット)
公式サイト:http://www.aquavit.org/
オススメ度:★★★★☆
食のワールド・ツアー!「ジャン・ジョルジュ」
ニューヨークを代表するモダンフレンチの名店が「Jean-Georges(ジャン・ジョルジュ)」。この後3つ星のところで登場する「ル・ベルナルディン」とならんでニューヨークの顔的なレストランです。
1997年の開店当初から出しているこのお店の代表料理。グルメピエロは勝手に「マグロのジャン・ジョルジュ」と命名した(笑)。マグロが麺のように細長く切られていて、ちゅるっと食べる面白さがあります。
「Elysian Farm Lamb Chop(ラムチョップ)」。トルコのケバブのような、ファンキーな味わいです。きゅうりソースは爽やかでラムとの相性が完璧です。世界各国の料理を一気に味わえる、食のワールドツアーを体験したような気分!
■Jean-Georges(ジャン・ジョルジュ)
公式サイト:http://www.jean-georgesrestaurant.com/jean-georges/
オススメ度:★★★★☆
絶景と美食の新2つ星店「SAGA」
2022年、2つ星に追加された注目のお店といえば、やはり「SAGA(サガ)」でしょう。21年にマンハッタンのウォール街にできたお店は一気に注目の人気店へと駆け上がりました。グルメピエロは星獲得前に訪問し、「絶対に星を獲得する」と確信したほどのすばらしいお店でした。
料理のおいしさだけでなく、高層ビルの63階に入ってり絶景も楽しめるというなんともスペシャルなお店なのです。夕日が沈む様子をみながら美味しい食事とお酒を飲む。なんて素敵な時間なのでしょう。
こちらは「Royal Sturgeon Caviar(チョウザメのキャビア)」。キャビアの下に潜むのは、まるで茶碗蒸しのように鰹出汁の効いた卵のスフレ。そのさらに下には、焦がしバター風味のカリカリにクランブルな食感がたまりません。
全貌はこちらの記事から↓メチャクチャおすすめです↓
■SAGA(サガ)
公式サイト:https://www.saga-nyc.com/
オススメ度:★★★★★
著名シェフ率いるフレンチ「ダニエル」
ニューヨークを代表するフレンチレストランの1つが、著名シェフのダニエル・ブールーがオーナーを務める「Daniel(ダニエル)」です。こちらはコロナの影響で屋外席しか営業していなかった特殊な時期に行っています。この時はコース価格が$148でした。
こちらは茹で鶏のスープ。スープの旨味がすんごいです!!!トリュフの風味も上品で、スプーンが止まらない美味しさでした。
鴨肉の料理も、柔らかくて皮はパリッとしていてとても美味しかった。何を食べても美味しくて、確かな味と技術を感じる料理たちでした。誕生日のお祝いだと伝えておくと、デザートサービスしてくれます!
■Daniel(ダニエル)
公式サイト:http://www.danielnyc.com/
オススメ度:★★★★☆
ミシュラン三つ星
ニューヨークで三つ星店は4軒。「訪れるために旅行する価値のある卓越した料理」という基準です。グルメピエロはこれまでに1軒の訪問と、1軒のテイクアウトを体験しました。超巨大都市にしてはこの数は少ない方ではないでしょうか?東京は12軒です。
なんちゃってビーガンに変身「イレブン・マディソン・パーク」
2021年にアメリカのグルメ業界で話題を集めたのが、「Eleven Madison Park(イレブン・マディソン・パーク)」のビーガンへの移行です。グルメピエロが体験したのは移行する前のバレンタインデーに合わせた特別なテイクアウトでした。
こちらは、クリーム・ケール。クリーム・スピナッチのケール版です。ケールの大人な苦味がイカしてる。
メインのビーフ・テンダーロイン。柔らかく、激ウマ!お店で絶対食べたいと思える味でした。
この時の詳しい体験についてはこちらから↓↓
イレブン・マディソンのビーガンメニューへの移行は時代を反映した動きとして注目を集めたものの、気になる記事が出てきました。「Eleven Madison Park’s Vegan-Only Restaurant Has a Secret Meat Room for the Rich」、つまり金持ち向けに肉料理を提供しているというのです。これには批判が殺到。料理自体も酷評しています。
正直、理念が曲がっていることや、批判的な内容がここまで出てくるとなかなか足も運びにくく・・・現在グルメピエロに訪問計画はありません。もし訪れた方がいたらぜひ感想をおしえてください。新業態となったためグルメピエロの評価は書いていません。前の業態の時めっちゃおいしかったのになー・・・。
■Eleven Madison Park(イレブン・マディソン・パーク)
公式サイト:https://www.elevenmadisonpark.com/
シーフードフレンチの頂点「ル・ベルナルディン」
2005年から3つ星を守り続けているニューヨークの名物レストランが「ル・ベルナルディン」。基本的にコースはシーフードのみで構成されていて、重くてパワフルなアメリカ料理の中で異彩を放ち続ける存在です。
こちらは極薄にスライスされたマグロです。下にはフォアグラとパイ生地が潜んでいます。料理って芸術でもあるのだなーと感銘を受けた一品。
上質なポテトクリームの上には、ギャビアがたっぷり!1つ星の「ツキミ」で食べたウニとポテトクリームの料理と勝手にライバル関係にしてしまっていますが、ぜひこの2つを食べ比べてほしい。そしてうまさに酔いしれてほしいです。
■Le Bernardin(ル・ベルナルディン)
公式サイト:http://www.le-bernardin.com/
オススメ度:★★★★☆
星を落とした店
2023年は、グルメピエロも愛するドン・アンジーなどの超人気店が1つ星から外れてしまいました。2021年→2022年に1つ星から外れたレストランは11店舗もありました。ピータールーガーが1つ星から外れたことは結構話題に。
旧1つ星:悶絶イタリアン×アメリカン「ドン・アンジー」
シェフ夫婦が営むイタリアン×アメリカン「Don Angie(ドン・アンジー)」は、2021年にミシュラン1つ星の仲間入りし、超予約困難店です。2023年に星を落としてしまいましたが、それでもめちゃくちゃオススメです。
「Stuffed Garlic Flatbread(ガーリック・フラットブレッド)」($14)。中にチーズとガーリックとニラ!!!!旨味がすごい。ガーリックもガッツリ。外側のパンはカリカリ。2人でぺろりと6切れ完食。
「BBQ Calamari(BBQカラマリ)」($19)。パエリアのような、チャーハンのような。ご飯はおこげが出来まくりで、ピリ辛&イカの旨味が詰まった味わい。ここは本当に何を食べても悶絶級で、本当に虜になります。
↓詳細記事にはレシートなどの詳細も公開しています。
■Don Angie(ドン・アンジー)
公式サイト:http://donangie.com/
オススメ度:★★★★☆
旧1つ星:伝説の老舗ステーキ店「ピータールーガー」
ニューヨークに住んだ、訪れた人ならまず最初に目指すのがステーキの老舗「Peter Luger Steak House(ピータールーガー・ステーキハウス)」ではないでしょうか?日本にも進出した名店の本場の味を堪能あれ。
「Steak for 2(ステーキ2人前)」をレアで注文。ニューヨークのステーキを知るためにも、行くことをオススメします!
この記事では、お店に何度も訪れたグルメピエロがどの焼き方がベストなのか徹底検証しています↓↓
■Peter Luger Steak House(ピータールーガー・ステーキハウス)
公式サイト:https://peterluger.com/
オススメ度:★★★☆☆
旧1つ星:NYで1番有名なパスタ「カーボーン」
「ニューヨークで1番有名なパスタ」とも呼ばれるパスタを出しているのが、予約困難なイタリアン「Carbone(カーボーン)」。人気を受けて、ラスベガスやマイアミにも展開しています。星を落としてしまいましたが、それでもとてもオススメ。
素晴らしいパンサービスから食事はスタート。ガーリックブレッドに、自家製モッツァレラとサラミがついてくるのです!
お目当ての名物パスタが「Spicy Rigatoni Vodka(スパイシー・リガトーニ・ウォッカ)」($32)。かなりシンプルですが、深い味わい。このウォッカを使ったソースが、トマト感・スパイシー感・旨味のバランスが絶妙で、とてもクセになる。
■Carbone(カーボーン)
公式サイト:http://carbonenewyork.com/
オススメ度:★★★★☆
旧1つ星:雰囲気抜群の船上レストラン「リバー・カフェ」
ニューヨーク観光で訪れた人にも是非オススメしたいのが、 ブルックリンのダンボというエリアにある「The River Cafe(ザ・リバー・カフェ)」。フェリー乗り場のすぐ横という一等地にある船上レストランで、マンハッタンの景色を眺めながら食事を楽しめるのです。
船の上からマンハッタンが一望できます。そして雰囲気が抜群!特別な日の食事にもぴったりです。ディナーだと夜景も相まって、デートで来たら絶対成功でしょう。
そしてここ、雰囲気だけじゃなくて料理も超美味しいのです。出てきた料理全て美味しくて、特に記憶に残っているのが感動的だったブランジーノ。海老でできたサクサクの衣を纏っていて、ソースとの相性も抜群でした。
ちなみに2019年当時はブランチコースが$67でしたが、おそらく今は値上がりしています。
■The River Café(ザ・リバー・カフェ)
公式サイト:https://www.rivercafe.com/
オススメ度:★★★★☆
旧1つ星:おしゃれ美味しいメキシカン「カサ・エンリケ」
グルメピエロが初めてニューヨークで訪れたミシュランの星付きレストランが「Casa Enrique(カサ・エンリケ)」です。おしゃれなんだけど、どこか親しみのあるとっつきやすいお店でした。ロングアイランドシティにお店があり、周りは特に何もない場所なので「食べにいく!」という目的をもっていく形になりますが、その価値は十分あると思いました。
複雑で何度も口に運びたくなる癖のあるモーレソースがめっちゃうまい。シンプルな目玉焼きがこんなに美味しくなるのか!と思うほど。次に紹介する「クラロ」のソースとは次元が違った美味しさでした。
こちらはカニのタコス。よくメキシカンのお店で食べるタコスよりも小ぶりでお腹いっぱいにならないので、他の料理も頼みやすいです。結局色々メキシカンを食べたけど、おしゃれさと美味しさを兼ね備えているのはこのお店だと思います。
■Casa Enrique(カサ・エンリケ)
公式サイト:https://casaenriquelic.com/
オススメ度:★★★★☆
旧1つ星:星獲得の理由不明なメキシカン「クラロ」
ミシュランの星付きの理由がわからないお店がいくつかあります。その1つがブルックリンにあるメキシカン「Claro(クラロ)」です。
「Mole Rojo(モーレ・ロッホ)」という鳥料理。ホットチョコレートや唐辛子などを使ったモーレソースなのですが、クセが強い割に味が薄っぺらい。「カサ・エンリケ」とは大違い。オムライスにかかってるデミグラスソースを、惜しくしたような味わいでとにかく何かが足りない・・・
お前に足りないものは、それは―!
情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ! そして何よりも ―深みが足 り な い !
アニメ「スクライド」の名言をオマージュ
他の料理も「?」が頭に浮かぶ感じで、ミシュランの評価を疑うばかりでした。詳しい訪問体験記はこちらから↓↓
■Claro(クラロ)
公式サイト:http://clarobk.com/
オススメ度:★★☆☆☆
閉店した店
文化融合アメリカン「モモフク・コー」
アジアの要素も感じさせるアメリカン「Momofuku Ko(モモフク・コー)」。ニューヨークならではの食体験がここで味わえます!全ての料理に感動!!ですが、、残念ながら2023年に閉店してしまいました。
「Burger(バーガー)」($9)。ホットドッグ風にコッペパンに挟まっていて、シンプルイズベストの究極バーガー!パンの甘み、チーズマスタードのふくよかさ、そしてシンプルな味付けのパティが融合して、ねっとりととろける最強の美味しさ。
「Square Spicy Tomato Pie(スクエア・スパイシー・トマト・パイ)」($35)。これが、ニューヨークで食べた中で1番美味しいピザです。トマトソースのみというシンプルさなのですが、このトマトソースの旨味がすごいんです。さらに、このピザの食感が圧倒的にクランチーで素晴らしい。
■Momofuku Ko(モモフク・コー)
公式サイト:https://ko.momofuku.com/
オススメ度:★★★★☆
四季を楽しむ茶懐石「嘉日」
ニューヨーク、いやアメリカで味わえる最上級の日本が「Kajitsu(嘉日)」にあります。諸行無常の考えにのっとり、2022年秋に残念ながら閉店してしまいました。
四季折々の食材をふんだんに使った茶懐石コースで、肉や野菜は基本的に使わない精進料理です。秋に訪れた際、「Omakase Chef’s Choice(シェフのおまかせ)」($120)のテーマは松茸!
松茸と揚げ麩のお吸い物。佇まいが美しい。そしてお出汁が素晴らしい。松茸と昆布だけとは思えない旨味と濃さ。松茸ってすごい!
■Kajitsu(嘉日)
公式サイト:http://www.kajitsunyc.com/
オススメ度:★★★★☆
ガッカリ・オブ・ミシュラン「バタード」
グルメピエロ失敗記で1、2位を争う後悔店が「Batard(バタード)」です。レストランウィーク中の訪問でしたが、随所に違和感を感じました。第一の違和感が、隣の席の男性が食べ物をフォークで突いていたこと。礼儀が悪いやつだなくらいに思っていたのですがこれには理由があったのです。
こちらは2023年に閉店しました。
こちらの料理。名前は忘れましたが。味がただ1つ。それは「酸っっっっぱい!」。ビネガーの瓶間違えて落っことしたんじゃないかと言うくらい酸っぱい。マッシュポテトすら酸っぱくて、1口で諦めた。肉も酸っぱいってどういうこと?
第二の違和感が、普通のお店なら店員が「味はどう?」と聞いてくるがここは来ない。そして第一の違和感の理由にたどり着く。隣の席の男性は食事が美味しくなかったのだ。だから突くだけで食べていなかったのだ。
これはデザートのなんか。デザートさえも酸っぱかった・・・「えっ?」。
違和感に気づき始めるとひたすら異変を感じ続ける体質なのか発見が止まらない。店のデザインがダサい。こだわりを感じられない内装で前の店の居抜きなのだろうか?そして着ている客のファッションがダサい。こだわりのない客が着ている確率が高く常連がついていない気がした。とブログに書いたらキリがないくらいノートにはビッシリとメモがあった。舌と感覚が壊れたかと不安になった夜だった。
■Batard(バタード)
公式サイト:https://www.batardtribeca.com/
オススメ度:★☆☆☆☆
総括
ミシュランの星がたくさん付けばいいと言うわけでもないし、星が付いていれば美味しいと言うわけでもないというのがグルメピエロの感想です。当たりもあればハズレもあるし、タイヤ売るためのガイドブックですもの、ブレもありますよね。
ニューヨークのミシュラン星付きレストランでグルメピエロ(オス)と(メス)がトップ3を決めました。意見が割れて収拾がつかなかったので、2つのランキングを作っています(笑)
(オス) | (メス) | |
1位 | エステラ | エステラ |
2位 | SAGA | SAGA |
3位 | グラマシー・タバーン | ツキミ |
ちなみに、グルメピエロ人生最大の教訓となったミシュラン3つ星店がカリフォルニアのナパバレーにあります。その名は「The French Laundry(フレンチ・ランドリー)」。いかにしてグルメピエロは絶望を覚えたのか、ぜひこちらのブログをご確認ください。ここで使った13万円、いったい何軒分の美味しいお店に行けただろうか・・・
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