ミシュラン審査員って一度は夢見るよね。グルメピエロ(メス)です。
ついにニューヨークでも、ミシュラン3つ星店デビューできました。1986年にパリからニューヨークへ上陸し、2005年から3つ星を守り続けている最高峰のシーフードフレンチ「Le Bernardin(ル・ベルナルディン)」です。シェフのテイスティングメニューは最初から最後まで徹底してシーフードが使われていて、ありとあらゆるシーフードを様々な調理法で楽しむことが出来ます。ところどころで日本へのリスペクトも感じる味付けは、日本人の舌に合うこと間違いなし。特別な日のディナーにオススメです!
Le Bernardin(ル・ベルナルディン)
ル・ベルナルディンとは?
ル・ベルナルディンは元々パリにあったお店。1972年にギルバート&マギー・ルコーズという兄弟がオープンし、シーフードのみを提供してきたフレンチレストランです。パリでミシュラン2つ星を獲得した後、1986年にパリからニューヨークにやってきたのです。ギルバート・ルコーズはシーフードの革新的な調理法で知られ、日本料理ともよく比較されていたのだと。
しかし、1994年にギルバートが急逝。ギルバートの親友で、現在シェフを勤めるエリック・リパートが加わったのです。ル・ベルナルディンは2005年からミシュラン3つ星を獲得し続けています。
ちなみにニューヨークには、2021年版で3つ星店が5店あります(東京は12店)。
- Chef’s Table by Brooklyn Fare(シェフズ・テーブル・バイ・ブルックリン・フェア)
- Eleven Madison Park(イレブン・マディソン・パーク)
- Le Bernardin(ル・ベルナルディン)
- Masa(マサ)
- Per Se(パー・セー)
日本食のマサは特にいいかなーというのと、パーセーは系列フレンチ・ランドリーの体験が完全にトラウマ(下記記事に詳細)になっていて絶対に行かないと決めている。シェフズ・テーブルはウルトラ予約困難店。イレブン・マディソン・パークはテイクアウトがとても美味しかったけど、その後完全ヴィーガンに移行して(しかもコース価格変わらず)行く気がなくなってしまった。この中で一番行ってみたかったのが、ル・ベルナルディンだったのです。
アクセス
ル・ベルナルディンはミッドタウンのオフィス街のど真ん中にあります。オフィスビルの1階に入っています。ビジネス利用も多いのでしょうか。
今回はニューヨークの3つ星店がどんなものか、行ってみたい!ということで、予約しました。毎月1日に翌月分の予約開放しています。
極上シーフード三昧コース
こちらがシェフのテイスティングコース($280)のメニュー。これにワインペアリングをつけると、1人$430です。
このほかに、4品コース($185)と言う選択肢も!お試しでまずは、と言う方はこちらも良いかも。
4品コースの続き。
アミューズ3種でスタート!
パリッとしたタルト生地に、蟹サラダのせ。蟹がうまいです。
ホタテにポン酢ジュレ!ホタテがぷりぷりで、下に敷いてあるスープも濃厚。
このスープが超絶品!!!!バターナッツスクワッシュのスープです。甘みと旨味のバランスが絶妙で、1リットル飲めそう。
パンも美味しかったけど、結構普通でした。あと、あったかくなかった。
「Albariño, Bodegas Corisca, Rías Baixas, Spain 2019」。1杯目はスペインのアルバリーニョ。さっとしていてミネラル感強め。
「Tuna」。美しい一皿が来ました!極薄スライスされたマグロがふんわりとのっています。上にはネギが散らしてあります。
その下に潜むのは、フォアグラとパイ生地!とろっとした食感の極薄マグロに、フォアグラとパイ生地の塩味が加わって、サクサク食感も含めてとてもおいしいです。
「Champagne, Louis Roederer, Collection 242 NV」。
「Caviar」。上質なポテトクリームの上には、ギャビアがたっぷり!そして、粉のようにかかっているのは、赤海苔パウダー。キャビアの塩味が濃厚なポテトクリームを引き立ててくれて、さらに海苔の磯の風味が加わるのがとても良い。最初お皿の柄かと思って無視していた海苔ですが、すこし海苔が入るだけですごく良い!キャビアという一皿ですが、主役はポテト!
↓それでもこのツキミで食べたポテトクリームの一皿は超えてこない。またツキミに行きたすぎてウズウズする。
「Tokaji, Furmint & Hárslevelu, Domaine Homonna, Hungary 2018」。リースリング。単体で飲むとすこし陰ぽさ、湿度を感じる味わいなのですが、次の海老料理とあわせると爽やかな風味に変わる。ペアリングっておもしろい!
「Langoustine」。ラングスティーン(赤座えび)の一皿。
これに、ウニのブイヨンスープが注がれます!海の香りそのもの。このブイヨンスープがとてもとても濃厚で、奥深い味わいで、旨味が凝縮していて、最高でした!!エビもぷりっとしています。
「Meursault, Clos des Magny, Domaine Vincent Latour, Burgundy, France 2018」。
「Lobster」。ロブスターとお野菜と海藻が出てきました。
またスープをインしてくれます!さきほどの海老のブイヨンとはまた違ったスープ。上質な脂身を含んだような、バター感のスープでした。それが、ぷりぷりのロブスターと合う!
「Champagne, Bollinger “La Grande Année”, Aÿ 2012」。
「Dover Sole」。初めての聞く魚出てきた(笑)なんとこれ、ヒラメ。ヒラメの中でも別格の、ドーバー海峡でとれたヒラメなんだと。イギリスの高級魚らしいです。
これに、またソースを後がけ!これが、日本人ならばなんだか親しみのある家庭料理の味わいなんです!ショウガ醤油のソースだからでしょうか。高級レストランだけど、なんだかほっとする馴染み深い味。
「Marsannay, Sylvain Pataille, Burgundy, France 2018」。
「Halibut」。アメリカではよくレストランのメニューで見る「おひょう」。
これも、ソース後がけスタイル!オヒョウの淡泊な味わいに、 脂身のボーンマロウを使った濃厚ワインソースを合わせます。添えられている舞茸は、とってもいい香り!
↓ボーンマロウ、すっかりグルメピエロ的にはお気に入り食材。ニューヨークではここでも食べられる!
「Bugey-Cerdon, Raphael Bartucci, Savoie, France, Rosé NV」。
「Honey-Crisp Apple」。お口直し的な第1次デザート。りんごのジェラートにグラノーラの食感が加わり、アップルパイみたい!
「Les Carmes de Rieussec, Sauternes, Bordeaux 2011」。今回のワインペアリングで1番のお気に入りがデザートワイン!とても濃厚で旨味があって、甘さもちょうどよくておいしかったです。
「Milk Chocolate Hazelnut(ミルクチョコレート・ヘーゼルナッツ)」。
こちらはアニバーサリーお祝いで、サービスのデザートです!このチョコレートケーキもまたとっても美味しかった!ブラウニーのような味わいの層でした。
ちなみにアメリカでこういうレストランに行くと、「何かのお祝い?」と聞かれることがよくあります。本当に特になにもなかったときに「お祝いじゃないよ」と返したことがあったのですが、そしたら店員さんが「毎日がお祝いでいいのさ!お祝いということにしよう!」といってくれたことがありました。それ以来、何もなくてもアニバーサリーか聞かれたらアニバーサリーと伝えて、サービスのデザートもらうことにしてます(笑)年に何度も行く店には使いにくいかもしれませんが(笑)
最後に、コーヒー紅茶と一緒にマシュマロとボンボンショコラ、フルーツゼリー!
まとめ
お会計
注目のお会計。テイスティングメニュー+ワインペアリング+食後のコーヒーで、チップ前$953.75(1人$477)です。非常に高いディナーです!人生でおそらく2番目に高いディナーですが、1番目とは比較にならないほど満足度が高い(笑)
↓人生で1番高かったお店、再掲。そして人生最大の教訓「高けりゃうまいわけじゃない。
店舗詳細
(ル・ベルナルディン)
営業時間:月〜木 12:00-14:30, 17:00-22:30
金曜日 12:00-14:30, 17:00-23:00
土曜日 17:00-23:00
定休日:日曜日
電話番号:+12125541515
公式サイト:http://www.le-bernardin.com/
予約サイト:https://resy.com/cities/ny/le-bernardin
住所:155 W 51st St, New York, NY 10019
オススメ度
★☆☆☆☆ 行く価値なし
★★☆☆☆ 微妙
★★★☆☆ 美味しい
★★★★☆ 絶対にまた行きたい
★★★★★ 唯一無二の感動店
※自信を持ってオススメするのが★4以上!
全てシーフードという徹底したメニュー構成がとても良かったし、所々に日本へのリスペクトを感じる味付けは最高です。さらにシーフードだけだからか、かなりの品数でましたが全く胃もたれがない!!!年齢を重ねてくると、とても嬉しいことです(笑)ただ、同じ価格帯ではジャン・ジョルジュの方が好みかも。味は全体的にル・ベルナルディンの方が美味しいのですが、ジャン・ジョルジュの方が一皿一皿が印象的で、面白みというかエンターテインメント性がある気がします。あとワインペアリングに面白さや発見はなくて、正直次回からはいらないかな。ワインペアリング最強はやっぱりアクアビット!!何はともあれ、特別な日のディナーにオススメのお店です!
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